構内に大空間 新宿駅、東西通路が変える人の流れ

東口でも再開発の機運 駅前広場整備も

東口広場でも再開発の検討が進んでいる

新宿区の「30年来の悲願」である自由通路。完成すれば人の流れに大きく影響するだけに、駅周辺では再開発の機運が高まっている。

東京都では、都が管理する東西駅前広場の再整備に向けて、調査を進めている。「まだ課題整理の段階」とするものの、通路が完成する2020年までには整備にメドを付けたい考えだ。

新宿区では2011年に「新宿駅東口まちづくり構想」をまとめ、駅前広場や新宿通り周辺の整備について検討している。

6月には駐車場の設置義務を規定した駐車場規制を、東口周辺について緩和した。これまでは建物ごとに駐車場の整備を求めてきたが、地域全体での整備でよいとした。老朽化したビルの建て替えがしやすくなり、今後新宿通りの再開発に弾みがつくとみられている。新宿区によると、現在建て替え工事中の「新宿中村屋ビル」が新ルール適用第1号となるという。

新宿区ではこのほか、新宿通りの車の通行を規制する「モール化」や地下街「新宿サブナード」の延伸なども検討している。ただ、いずれも事業化のメドは立っていない。

小田急、西口再開発に備え

西口はどうか。駅前広場については東京都が再整備の検討を進めている。高速路線バスの乗り場は、南口に新たにできる「交通結節点」に移る予定だ。跡地利用はまだ決まっていない。

駅前の商業施設では、小田急百貨店、京王百貨店とも「現時点では建て替えなどの計画はない」という。ただ小田急電鉄は2011年、西口広場に面した「新宿スバルビル」を取得した。専門の部署を立ち上げ、再開発の動きに備えている。

西口は東口に比べ歴史が浅いとはいえ、駅前が整備されたのは1960年代のこと。小田急百貨店(現・ハルク)が開店したのは1962年(昭和37年)。1967年(昭和42年)には現在の新宿店が本館としてオープンした。京王百貨店が1964年(昭和39年)、西口広場ができたのは1966年(昭和41年)になる。多くのビルは建て替え時期を迎えており、東西通路が完成する2020年に向けて動きがありそうだ。

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再開発前の西口は工場と学校の集積地
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