心の断捨離 不要な思い込みを捨て、自分らしく生きる

「自分のことを好きになれない」「仕事もプライベートも思うようにいかない」「不安とストレスでギリギリの状態」…。自分でも気づかないうちに、心がいっぱいいっぱいになっている人は少なくないはずです。つらい気持ちや重い悩みがあると、その対象にばかり目を向けてしまい、自らの心と向き合うのをおろそかにしがちです。本シリーズでは4回にわたって「断捨離(だんしゃり)」の考え方をヒントに、心をすっきり、ラクにするための方法を解説します。

断捨離とは、自分にとって必要なものと不要なものとを取捨選択していき、不要なものを取り除くことで心の安定を取り戻す作業。これまでは、片付け術として実際にあるモノを選別する方法が知られてきたが、モノを持つことにはたいてい“思い”がこもっている。その思いのほうに目を向けて、不要な考えと必要な考えとを取捨選択していくことが、心の断捨離だ。

「単なる片付け術ではなく、もともと心へのアプローチ法として始めたのが断捨離という考え方。モノが片付けば思考も片付く。反対に、思考が片付くことでモノも片付く。両者は密接に連動しているのです」と話すのは、断捨離を提唱するクラター(がらくた)・コンサルタントのやましたひでこさん。

悩みの原因の大半は自分と自分との関係性

断捨離のアプローチで見えてくるのは、私たちが無意識に抱えている思い込み。「人によく思われたい」「他人の期待には応えなければならない」「失敗することは許されない」…。普段から当たり前のように、行動の前提としている考え方なので、改めて気持ちを掘り下げてみなければ、なかなかその存在に気づくことができない。

「その人が抱えている思い込みを検証することで、自分の何を守りたくて、何を恐れているのかが浮き彫りになります」(やましたさん)。

例えば、「他人からの評価を得たい」と望む気持ちがあるなら、それを得ようとする動機は何なのかを自分に問いかけてみたい。「評価をもらえればより自信がつくけれど、もらえなくても自信は揺らがない」と思うのか、「他人の評価がなければ、私の自信は一気に揺らいでしまう」と思うのか――。後者であれば、自分を肯定する気持ちが欠如していると思われる。

「悩みやモヤモヤの原因の大半は、自分と自分との関係性。自分の正直な気持ち、ありのままの存在を認めることで、自分の軸が固まり、心がご機嫌な状態を取り戻すことができますよ」(やましたさん)。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧