フランスの名店、韓流カフェ…「MARK ISみなとみらい」の注目店
横浜・みなとみらい駅に直結する三菱地所グループの商業施設「MARK ISみなとみらい(マークイズみなとみらい)」が2013年6月21日にグランドオープンした。飲食店は38店舗、そのうちフードコート9店舗、飲食系物販27店舗を含む物販店は136店舗、合計で189店舗が集結する大型商業施設だ。横浜ランドマークタワーなどからなる"横浜みなとみらい21地区"で最大規模となる。
数多くある飲食店や飲食系物販店。中でも働く"おとな女子"におすすめの必見の店はどこなのか?
まず要チェックなのは、旅行好きにもたまらない海外の有名店だろう。4階のレストラン&フードコートにある「ラ・メール・プラール」は、フランス・モンサンミッシェル発の有名フレンチ。モンサンミッシェルは世界遺産(文化遺産)にも登録されている観光地で、年間350万人(日本人だけでも年間50万人)が訪れる。そのモンサンミッシェルでセレブご用達のお店として有名なのが、120年もの歴史を誇る同店だ.
同店の看板メニュー「ラ・メール・プラール伝統のオムレツ」は不思議だ。オムレツの材料は卵だけで、牛乳や生クリーム、メレンゲなどを一切使っていないのに、驚くほどふわふわなのだ。まるで綿菓子のように、口に含むとすぐに溶けてしまう。どうやって作っているのか?
現地で修業をしてきたという同店の調理部長・島田正則氏に尋ねたところ、「本店にはふわふわに泡立てるための秘密の調理法がいくつかあります。例えば、"♪1・2・3、1・2・3~"と独特のリズムで、銅のボールを使って泡立てるなど。本場の研修では合計8時間も泡立ての修業をしてきました」とのこと。オムレツという定番料理ながら、家庭では味わえないプロの味わい。一度は味わってみたい。
さて次は、韓国で超有名なカフェ「Ogada 五嘉茶」。
韓国でカフェやお茶のテイクアウト専門店など60店舗以上も展開する有名韓流カフェ「Ogada 五嘉茶(オガダ ゴカチャ)」も、行列を作っている店のひとつだ。店舗は地下1階の食料品フロアにあるが、イートインスペースもある。
同店は韓国の一般家庭で昔から飲まれている漢方由来の"韓方茶"を揃えている。陰陽五行の思想を土台にした"韓方茶"である五嘉茶(5種類のオリジナルブレンド茶)や、韓国伝統茶、スムージー、健康穀物茶など、健康に利き目がありそうな商品ラインナップとなっている。
特筆すべきは、いわゆる茶葉だけを使ったお茶ではないということだ。例えば、五嘉茶のひとつである「美茶(ミチャ、HOT/ICE)」(550円)は"かぼちゃととうもろこしのお茶"、「強茶(カンチャ、HOT/ICE )」(550円)は"生姜とみかんのお茶"といった具合。
スムージーに至っては、野菜や果物を使ったものだけでなく、「うずら豆のスムージー(ICE)」(580円)、「雑穀のスムージー(ICE)」(580円)といったものまで揃える。日本人の持っているお茶・カフェの固定概念を大きく超越していて、新しさ満載だ。フードメニューは、パンにプルコギやチャプチェを挟んだサンドメニューや、韓国伝統餅なども楽しめる。
「MARK ISみなとみらい」は横浜ランドマークタワーのすぐ近く。夜になれば、海辺の輝かしい夜景も楽しめるエリアだ。これからの季節、潮風を肌に感じながら、屋外のテラスでランドマークタワーのそびえる夜景とワインで乾杯! というロマン派女子におすすめなのが、4階にある「いしがまやハンバーグ」だ。同店にはテラス席が約50席ある。
「いしがまやハンバーグ」は都内などに展開している人気業態で、今回が7店舗目となるが、お客の7割は女性客というブランド。女性に人気の要因のひとつは、オーストラリア産の黒牛を100%使用した究極のハンバーグ。ピザ窯にも似た巨大なハンバーグ専用の石窯をキッチン内に設置しており、女性に人気の高い赤身肉のハンバーグを、遠赤外線効果で、中は驚くほどふっくらと、外はほどよくカリッと香ばしく仕上げている。赤身主体なので180gのハンバーグが重くなく、ジューシーな肉の旨味と赤ワインなどが絶妙にマッチするのだ。肉食女子や赤ワイン派は見逃せないお店なのである。
ほかにも、県外からの旅行者などにおすすめの地元ならではの人気店も多数ある。茅ヶ崎の人気店「シフォンケーキムムス」(地下1階)や、横浜中華街の本格四川料理「福満園」(4階)、とんかつ「鎌倉かつ亭 あら珠」(4階)、定期的にマグロの解体ショーを開催している「回転寿司 まぐろ問屋 めぐみ水産」(4階)など。
ちょっと変わったコンセプトで話題なのが、食育ならぬ"卓育" や"三世代で学べるレストラン"などを掲げている「むかしみらいごはん 六本木農園」(4階)だ。子供からお年寄りまで、世代問わず一緒に大皿料理を中心に味わえて、あえて同じ料理を取り分けながら食卓を家族で囲む素晴らしさを伝えている店。お店では五分付き米のご飯を有田焼の土鍋に入れて提供している。
「MARK ISみなとみらい」の屋上には、商業施設内で日本最大級の果樹園や菜園もあり、年間50品種以上の野菜やハーブなどの種まきから収穫までを、お客がイベントに参加するかたちで体験できるという。週末や夏休みなど、話題のスポットにぜひ出かけてみよう。
(ライター 滝口智子)
[nikkei WOMAN Online2013年6月27日付を基に再構成]
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