保育園、「認可なら安心」は間違いだった待機児童の実態(3)

安心したのも束の間、再び振り出しに

そして、1年後。

待機児童の増加を受け、急遽できた新規の認可園に4月に移ることができるという連絡が入った。

A園での悪夢がよみがえり、夫と「息子はC園にすっかり慣れているし、また移すのはかわいそう。どうしたものか」と何日も家族会議を重ねた。

しかし、認可外園の保育代は月8万円以上。新しい認可園は家からも近く、保育代も半分程度。最後の決め手は「一度断ると、もう二度と入れないかもしれない」という厳しい申し込み状況だった。

結局、4月から認可園D園に移った。息子にとっては2歳にしてすでに3園目。

しかもA園以来、新しい場所に強い不信感を覚えるようになった慶太には環境の変化は大きなハードルだった。10月になっても毎朝「C園に行きたい!」と泣きわめく日々が続いた。保育園巡りをしていた頃の「何が何でも認可園。認可園なら安心」という思い込みは、間違っていたような気がしてきた。

「認可外はよくない」と思い込んでいた自分を猛省

D園は新設ということもあり、園庭は狭く、庭の遊具もゼロだった。先生も20代中心と若く、やる気はあるが育児相談ができる雰囲気ではなく、とにかく新しい園での日々にいっぱいいっぱいというのが見てとれる。

私たちが苦しまされたA園は認可外だったが、同時に私たち一家を救ってくれたC園も認可外だった。「認可外はよくないんじゃないか」と思い込んでいたことを猛省した。認可外も認可も、結局はその保育園によって大きく状況が異なる。

早めに始めた保活は何も意味をなさず、結局職場復帰後まで保活を続けることになった。人手不足だった職場に戻り、申し訳ない気持ちでいっぱいで息子の状況を相談することもできなかった。休み時間にコソコソと廊下の隅っこで電話をかけ、逃げるように早退する日々。同僚は文句も言わず見守ってくれたが、「やっと戻ってきたのに、まだお荷物か」…。そんな罪悪感に勝手にさいなまれ、保育園が見つからない苦しさとの中で、私自身の体調を崩したこともあった。