現役保育士が明かす「こんな親、実は困る!」保育士本音座談会(1)

佐伯 お迎えに来たのに、なかなか帰らないのも困りますね。保育園の駐輪所などで保護者同士で話したいのは分かります。でも、おしゃべりは程ほどにして、ちゃんと帰宅して家で子どもとの時間を持ってほしいんです。

加藤 親同士が親しく話せる関係を構築することだって、もちろん大事ですよ。でも、遊び回っている子どもの面倒も見ないで話し続けているのはどうかと。

広田 それに、急いでいる日だけ早く帰って、時間に余裕がある日は他の保護者とおしゃべりしてから帰るというのも、子どもを混乱させる原因です。幼いほど規則正しい生活がやっぱり大事なんです。

親がおしゃべりで時間を費やした分、夕食やお風呂など、寝るまでの時間がどんどんずれ込みますよね。そうすると子どもを急かさなくてはいけない部分が増える。それは可哀想です。

加藤 「ほら、先生に怒られちゃったでしょう? だからもう帰りましょうね」と言うのもどうかと思います。先生が言ったからではなくて、帰る時間だから帰るということを教えなければいけないわけです。保護者が迎えに来たから帰るんです。保育士に責任転嫁してはいけません。そんな言い方をしても、子どもは理解できません。

広田 もし上着を着てくれない、逃げ回るなど本当に困ったら保育士に声を掛けてください。そうしたらお手伝いできます。帰宅後は、保護者の方は子どもと向き合わなきゃいけなくて大変だと思うので、困っているというときは喜んでお手伝いします。

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親に渡した時点で、子どもの安全確保は親の責任になる

加藤 お迎えに来た保護者に児童を引き渡した時点で、子どもの安全確保は保護者側の責任になります。園内での事故に対応できるような保険には入っていますが、帰りの挨拶をしたあとは保護者の責任です。気を付けてほしいですね。

広田 怖いのは、ケガなんです。保育士は、もう保護者に子どもを渡した段階で自分の管理から離れたと思ってるんです。普段は、なんとなく全員が見えるように常に気を張っていますが、お渡しした段階でその範囲から外れるので、走り回って逃げるのならちゃんと追いかけて見ていてほしいですね。