「義理チョコ」にみる男ゴコロの本音
4つもらえば…「義理チョコ」の獲得数
アンケート回答者の男性は「チョコレートも甘いものも好き」という人が88.6%と圧倒的多数を占めました。バレンタインというイベントに限らなくても、スイーツ関連のギフトは年間通して喜ばれそうです。
さて、昨年のバレンタインは皆さんどうだったのでしょうか。「義理チョコ」に絞って聞いてみました。 3分の2が「もらった」と回答。妻や恋人、娘以外からのチョコの数は「2個」が多数でした。今回のアンケートでは平均すると1人3.4個、義理チョコを4つもらえたら、義理ながらモテる範囲に入るようです。
ではどんな人が義理でプレゼントを贈っているのでしょうか。
お酒からおかきまで、バラエティー豊かな「義理チョコ」 その送り主は?
どんな人が義理のプレゼントを渡しているのでしょうか。男性目線から捉えるとこんな割合になりました。「会社の同僚」がトップ、「仕事以外の社外の女性」が2位なのを考えると、取引先などのお付き合いでゲットすることが多いようです。「行きつけのお店のスタッフ」も割合では負けていません。
その他では「飲み友」「学校の後輩」に混じって「友達以上恋人未満の女性から」という回答が。男ゴコロも複雑です。皆さんはどんなプレゼントをもらっているのでしょうか。チョコ以外でもいろんな「義理」が出てきました。
まず「購入したチョコレート」が基本。手作りまではしない女子が多いですね。大人同士のお付き合いで「お酒」について詳しい回答が目立ちました。「スコッチウイスキー」「シャンパーニュ(ハーフサイズ)」「ミニボトルセット」「リキュール」などなど。「購入したスイーツ(チョコレート以外)」では「おせんべい」「おかき」「クッキー」などがありました。
もらったチョコレートやスイーツはどうしているのでしょうか。 回答中では「食べない」を選択した人がゼロでした。義理ですが、いただいたものはちゃんと自分で一度味わう。男性の義理堅さが出ています。
義理でもうれしい、うれしくない、その理由とは
いろんなアイテムが飛び交った「義理チョコ」の世界、はたして男性は「もらってうれしい」のかそうでないのか。それでは単刀直入に聞いてみましょう。
75%近くが「うれしい」「どちらかといえばうれしい」を選択、義理チョコでも喜んでもらえるようです。ただ、その向こうにはいろいろな思いが交差しているよう。理由を聞いてみました。
●気にかけてもらっていることが確認できるので、うれしい(多数)
●普段、女性と接する機会がないから(40代)
●親近感を感じる(40代)
●忘れ去られていないことを確認できる(50代)
●プレゼントする人の気持ちを尊重したいから(40代)
●少なくとも嫌われてはいないということだから(30代・50代)
●渡す人数、準備などその日のためにしてきた気遣いに感謝(30代)
渡したアイテムそのものより「存在を気にかけてくれた証拠」「コミュニケーションが良好なのを確認できる」など「渡す行為」に価値を置く男性が多数でした。「単純に女の子からプレゼントをもらうとうれしい」という回答も。大部分の男性には、プレゼントすることだけでも喜んでもらえるようです。
逆に「うれしくない」と答えた人たちの意見も見てみましょう。
●お返しに気を遣うのでかえって面倒(多数)
●形式的で意味がない、押しつけられた行事に思える(30代)
●結局ホワイトデーのほうが高くつくだけという認識(30代)
●無理してまでプレゼントを渡してほしくない(20代)
●本命以外とのやり取りは必要ないのでは(30代)
まず「お返しが大変」という回答が多数を占めました。それと「相手に無理をさせている」「義理ならいらない」などの答えも目立ちます。商業イベントだと捉える人はあまりバレンタインデーを好ましく思っていないようです。また、「うれしい」派では40代、50代の男性が熱いコメントをするケースが多く、「うれしくない」派では若手のメッセージが目立っていました。
(ライター 丘村奈央子)
[nikkei WOMAN Online2014年1月25日付記事を基に再構成]
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