例えが極端かもしれないですけど、将来的には、シルク・ドゥ・ソレイユのようになったらいいと思うんです。今、名古屋のSKE48や大阪のNMB48を足すとトータルで200人近くいますから。ただそれでも、世界に行くとなると、回していくのは難しいと感じていますが…。

とにかく、まずはお披露目なので、世界各国をどんどん回って、見ていただく。ロシアにしても、シンガポールにしても、秋葉原のように固定ファンを作れるか、そこからどういうふうに進化していくかですよね。

世界に広がるAKB48フォーマット

では、足元の日本国内の展開はどのようにしていくのか。2011年1月1日から大阪・難波の舞台に立っているNMB48は、AKB48の完全コピーからスタートしている。

NMB48も、夏くらいからはオリジナル公演をやっていくと思いますが、AKB48の曲をNMB48のメンバーがマスターすることで、個性が分かるんですよ。あの子はセンターに持ってこようとか、この子はこういう役割が合っているとか、イメージしやすいですね。

あとは、AKB48のトーン&マナーを継承するという意味合いもあります。おそらく、最終的には、各地域の精鋭が集まるJPN48(日本代表)のようなものができるのかなと。野球やサッカーのように、地域密着型で盛り上がって、今年は阪神が優勝だとか、いや中日だとかいうように、AKB48やSKE48、NMB48が競い合う。そこから何人を日本代表に送り込めるか、とか。

秋元自身「ネタに詰まることはない」と言うだけあり、様々なアイデアがポンポン飛び出す。その秋元氏が最近、「これはやられた」と思った作品や、クリエイターは存在するのだろうか?

一番は“戦場カメラマン”という肩書きを発見した渡部陽一さんでしょうか? 見たことがないものがやっぱりエンタテインメントの基本だと思います。だから、フランスの『騎馬スペクタクル ジンガロ』とか、ああいう発想はすごい。20数年前にブルーマングループを初めて見たときも、衝撃的でしたね。ただブルーに塗っているだけですが、なんてことを考えつくんだと。日テレ(日本テレビ放送網)の『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』とかもね。そういう意味では、以前僕の下で放送作家をしていた岩崎(夏海氏)の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』もやられたと思いました。

いまや爆発的な人気になっているK-POPも、気になる存在だ。

K-POPはクオリティーが高いです。KARAにしても少女時代にしても、歌もダンスもビジュアルも一流。K-POPは国策として、国がバックアップしていますよね。日本のコンテンツはなかなかそういうふうにならない。経済産業省の「クール・ジャパン」などが関係してくると思いますが、AKB48に限らず、日本のコンテンツをもっと海外に出していくべきです。

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