キンドルvsコボ、目が疲れにくい電子書籍端末はどっち

青色光を下げる「セピア」

そのキンドル ファイア HDは、他の液晶タブレット端末と比べるとどうなのか。売れ筋の「iPad mini」「Nexus 7」と比べてみた(図4)。

図4 人気の7型タブレット「iPad mini」「Nexus 7」でも同様に測定してみた。ともにKindleアプリを使って、自動調光をオンにして測ったところ、白表示の輝度が高く、ブルーライト量が多かったのはNexus 7。iPad miniはKindle Fire HDとほぼ同等の結果だった

結果は、iPad miniとキンドル ファイア HDが、輝度、ブルーライトなどの点においてほとんど同じ値を示した。Nexus 7は白表示の輝度がこれらのモデルに比べてかなり高く、ブルーライトの量も多かった。

これも先ほどのコボ グローと同様、Nexus 7が液晶勢のなかで著しく読書に向かないということではない。前述の結果は、液晶3端末の明るさ調節をオンにした状態での測定結果。やや面倒ではあるが、手動で明るさを調節すれば、Nexus 7でも他の端末でも、輝度を下げることはできる。

さらに液晶の3端末には、明るさを調節せずに、簡単にブルーライト量だけを減らす方法もある。キンドル ファイア HDの場合は、読書中の画面で上部をタップすれば、「設定」でカラーモードを選ぶことができる。そこでセピアを選択すれば画面は暖色に傾き、図5のグラフのようにブルーライト量を白表示時の半分以下にまで減らせる。iPad miniとNexus 7もキンドルアプリを使えば、同様にセピア色に変えることができる。

図5 セピアにすればブルーライト量が2分の1以下に低減

読書しやすさ重視なら電子ペーパー端末

結論として、ライト内蔵型の5端末のなかで最も目に優しく、読書に適していそうなのは電子ペーパー勢のキンドル ペーパーホワイトで、これに続いたのがコボ グロー。どちらもフロントライトの効果で輝度やブルーライト量はかなり抑えられていた。

一方の液晶勢は、輝度がおしなべて高く、自動調光だけでは電子ペーパーに全く及ばない。ただ明るさを手動で調節したり、セピア色に変えたりすれば輝度やブルーライトはかなり抑えることができる。

それでもこれらの影響が気になる人は、読書専用端末として電子ペーパーを選ぶべきだろう。

(日経トレンディ 佐藤央明)

[日経トレンディ2013年4月号の記事を基に再構成]

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