行動範囲は海外にも広がる。「手掛けた商品は最後まで見届けたい」と英国、タイ、シンガポールなど輸出先の販売店にも自ら足を運ぶ。

競争は決して楽ではない。「日本ワインはいらない」と飲んでもらえなかったり、アポイントを無視されたりと、心が折れそうになることもしばしば。ただ、不安になればなるほど、甲州ワインへの愛情が次第に強くなっていった。「まずは日本のワインを知ってほしい。そしてやっぱり、甲州を世界に広めていきたい」