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職場の知恵

2013/8/14

職場の知恵

まるで宇宙船

会議室へと続く通路は光の筋が流れ、まるで宇宙空間にいるかのよう(東京都港区のクルーズ)

一歩足を踏み入れると壁全面から光の筋が流れ出した。まるで宇宙空間に迷い込んだような錯覚に。東京都港区の六本木ヒルズにオフィスを構える「クルーズ」の通路だ。ソーシャルゲームの開発会社で、エンターテインメント企業として来訪者に楽しんでもらう内装を考えたという。エントランスにも仕掛けがある。受付の椅子は宇宙船のコックピットを意識したデザイン。薄暗い中、大音量とともに流れるゲームの映像……。“コックピット”に座るとまるでゲームの中にいるかのような疑似体験が味わえた。

社員が働きやすい環境整備に経営者も努力を惜しまない。3カ月に1度、社長らが社員と面談し、オフィスの改善点についての聞き取り調査を行っている。その成果が着実に実っている。ここ2年で社員数が約5倍にもなった同社では、就職を希望する学生から驚きと期待を込めた声が返ってくるという。「テーマパークみたい。こんなオフィスで働きたい!」。オフィスが社員のモチベーションアップにつながるだけでなく、就職を希望する学生を呼び込む要素にもなっている。

エントランスの椅子は宇宙船のコックピットをイメージしたデザインになっている

ノマドワ―カーやシェアオフィスなど働き方や働く場所の変化が著しい中、オフィスに工夫を凝らす企業が増えている。それは単純な遊び心にとどまらず、数字には表しにくいが仕事への効率性と企業価値を高める有効な資源として注目されている。

(写真部 山本博文)

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