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女性が作るデパート元気 会議・残業は激減 埼玉・西武所沢店

2014/3/22

男性従業員がいた売り場と女性だけの売り場。どちらが顧客目線の店舗運営ができるのか。こんな検証をしているのがセブン&アイ・ホールディングス傘下の西武所沢店(埼玉県所沢市)だ。百貨店全館をほぼ女性だけの職場にして2年。売上高は増え、会議や残業の時間は激減した。理由を求めて女性が作る館を訪ねた。

なぜ所沢店が変わったのか。単刀直入に山本まゆみ店長(51)に聞いた。「女性はおしゃべりが好き。時間を有効に使い、無駄なことはしたくない。やるべきことが理解できたら徹底する」。この原理を日常業務に落とし込むとこうなる。

開店前に行われた女性雑貨フロアの朝礼(埼玉県所沢市の西武所沢店)

所沢店は来店客の8割が女性。女同士、店頭では顧客との商品選びの会話も弾み、欲しい商品やサービスの勘所をつかめる。同僚との何気ない会話も売り場作りの話が多い。

だが、男性がいた時代は目指す売り場を実現するのに時間がかかった。会議の連続で机上で考えた企画が多く、肉付けのデータも必要。顧客に向き合うより机に向き合う仕事だ。残業時間は増え、資料は分厚くなるばかり。段取りにこだわり、いい提案でも売り場に反映されるのは約1カ月半後がザラだった。

今では2週間で売り場が変わる。ハンカチ売り場もその1つだ。2月下旬に商品数を3倍にできた起点は売り場担当の大友亜都子係長(44)たちの雑談だった。

ホワイトデーのギフト用のハンカチ。購買者は男性と思われがちだが、代理購買で主婦が買うことが多い。「女性が欲しいかわいらしいハンカチを売りたい」(大友さん)と、山本店長らに伝え即決。その際の資料はわずか2枚の売り場レイアウト。従来なら6、7枚にはなっていた。

現場発のアイデアは強い。「商品を売りたいと強く思う。その意思は仕入れ先にも伝わる」(山本店長)からそれに応じようと仕入れ先も素早く協力する。売り上げは前年に比べ8%増えて、現在も勢いがある。

こうした意思決定の中核を担う場が通称、車座会議。19日、店内の一室に各売り場の係長や20代後半の販売リーダー約30人が集まった。6、7人の小集団が車座になり接客での気付きなど互いに話し合う。結論は求められない。

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