2013/8/22

3つ星スイーツ

●ちなみに──日本で最初のカレーの具はカエル!?

カレーと聞いて、真っ先に思い浮かぶ国といえばインドやタイなど暑い国。だが、日本にカレーを伝えたのは実は英国だ。英国海軍が兵隊に人気のあるシチューを洋上でも食べられるようにと、日持ちするスパイスを入れて作った。その英国発祥のカレーが、明治時代に料理本『西洋料理指南』で日本に紹介された。ただし、レシピはカエルの肉を使ったもので、一般には普及しなかったという。

誰もが親しむようになったのは大正時代以降。洋食ブームが起こり、大衆レストランなどでカレーライスが比較的安い洋食として定着した。その後、日本のカレーは独自の進化を遂げてきたわけだ。

では、本場とされるインドはどうか。現在、インド出張中の記者によると「インドの飲食店のメニューにカレーはない」。だが、食べてみると「全部カレーだった」ともいう。

そういえば日本にあるインド料理店にも、カレーという呼称を使っていない店があった。「サーグ」とか「ダール」とか……。

要はインドではそれくらい様々な調理法のある料理だということなのだろう。ならば、日本のカレーパンももちろんありだ。

インドの人々の料理への愛情を思いながらカレーパンを味わえば、暑さも味わいのうちと思えるかもしれない。

(佐々木たくみ)

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●専門委員の横顔(五十音順)

下井美奈子さん

1973年生まれ。実家の母が菓子教室講師ということから、子どもの頃からスイーツの食べ歩きや菓子作りを行う。一般企業を退職した後、パリの料理学校「リッツ・エスコフィエ」で料理・製菓の資格取得。またパリの製菓料理学校「ル・コルドン・ブルー」「ルノートル」で学び、2年間のロサンゼルス在住中にも各国の製菓・料理を習得。情報サイト「オールアバウト」では立ち上げの2001年から、スイーツガイドを担当。多数のメディアで洋菓子情報を紹介するほか、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーターも務める。共著に「TOKYO美食パラダイス」など。

下園昌江さん

1974年生まれ。大学卒業後、専門学校やパティスリーで製菓の技術や理論を学んでおり、製法にも詳しい。菓子の食べ歩き歴は15年。近年は特にフランス菓子に力を入れ、フランスを巡るツアーや焼き菓子を中心とした菓子教室も開催。監修本に「とびきりスイーツ見つけた!」。ウェブサイト「Sweet Cafe(スイートカフェ)」主宰。

平岩理緒さん

1975年生まれ。小学生のとき、訪れたデパートでスイーツの魅力に目覚める。大学卒業後、食品会社のマーケティングに携わる。2002年、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」デパ地下選手権での優勝を機に、食の情報発信を本格化。退社後はフリーのフードコーディネーターとして活躍中。月に食べる菓子は100種類以上。和菓子店での勤務経験もあり、和、洋菓子全般に詳しい。著書に「アフター6のスイーツマニア」(マーブルトロン)。コミュニティーサイト「幸せのケーキ共和国」主宰。