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3つ星スイーツ

風情たっぷり 絶品スイーツで味わう秋の京都

2013/10/17

●ちなみに―伝統と進取の機運が息づく京スイーツ

京都と言えば、伝統的な和菓子と考える人も多いだろうが、実は斬新なアイデアにあふれた新進のスイーツ店も少なくない。それも、単に新しい味や素材をいち早く取り入れようというのではなく、長く息づく伝統を土台に、新旧要素の融合を試みる店が多いのは、京都ならではの特徴と言えそうだ。「たべもの起源事典」(岡田哲編、東京堂出版、2003年)によれば、京都で茶の湯の菓子として創作された「京菓子」は安土桃山時代に母型が形成され、本格的に発達したのは江戸時代になってからだという。この時代に至る以前に京都は、都として、また交通手段として重要だった河川を周辺に多く抱えた要衝として、既に様々な外国産品を受け入れていた。中国から唐菓子や点心はもちろん、南蛮菓子などもいち早く伝わったとみられる。そうした様々な渡来要素も受け入れ、自らの文化として発達させてきた歴史が京都の菓子には息づいている。今回、星を獲得したスイーツはいずれも栗、黒豆、きなこ、抹茶と伝統的な和の素材を使いながら、パウンドケーキやロールケーキという洋風スイーツに新しい息吹を与えている。長い伝統と進取の機運が並立する京都ならではの、思いも寄らない斬新なスイーツが、この地からは今後も続々と生まれてきそうだ。

(堀大介)

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●専門委員の横顔(五十音順)

下井美奈子さん

1973年生まれ。実家の母が菓子教室講師ということから、子どもの頃からスイーツの食べ歩きや菓子作りを行う。一般企業を退職した後、パリの料理学校「リッツ・エスコフィエ」で料理・製菓の資格取得。またパリの製菓料理学校「ル・コルドン・ブルー」「ルノートル」で学び、2年間のロサンゼルス在住中にも各国の製菓・料理を習得。情報サイト「オールアバウト」では立ち上げの2001年から、スイーツガイドを担当。多数のメディアで洋菓子情報を紹介するほか、商品開発、レシピ提供を行うスイーツコーディネーターも務める。共著に「TOKYO美食パラダイス」など。

下園昌江さん

1974年生まれ。大学卒業後、専門学校やパティスリーで製菓の技術や理論を学んでおり、製法にも詳しい。菓子の食べ歩き歴は15年。近年は特にフランス菓子に力を入れ、フランスを巡るツアーや焼き菓子を中心とした菓子教室も開催。監修本に「とびきりスイーツ見つけた!」。ウェブサイト「Sweet Cafe(スイートカフェ)」主宰。

平岩理緒さん

1975年生まれ。小学生のとき、訪れたデパートでスイーツの魅力に目覚める。大学卒業後、食品会社のマーケティングに携わる。2002年、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」デパ地下選手権での優勝を機に、食の情報発信を本格化。退社後はフリーのフードコーディネーターとして活躍中。月に食べる菓子は100種類以上。和菓子店での勤務経験もあり、和、洋菓子全般に詳しい。著書に「アフター6のスイーツマニア」(マーブルトロン)。コミュニティーサイト「幸せのケーキ共和国」主宰。

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