女性登用、企業がすべきこと ロエベCEOに聞くリサ・モンタギュー氏

2013/6/14
ルイ・ヴィトンをはじめ多くのブランドを傘下にもつフランスのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)が、女性の経営幹部を育成する新たなプログラムをスタートさせた。主な顧客が女性で、スタッフの多くも女性が占めるファッション界。そのリーダー層にも女性登用のダイナミズムが訪れつつある。同グループに属するスペインのブランド、ロエベのリサ・モンタギュー最高経営責任者(CEO)に、その狙いと、先頭ランナーの1人として伝えたいことを聞いた。

――働く上で女性は不利だと感じたことがありますか。

リサ・モンタギュー氏 1963年、英国生まれ。一貫してインターナショナルブランドビジネスに携わり、「セルッティ1881」のインターナショナルセールスマネジャー、「マルベリー」COOなどを経て2009年から現職

「長く管理職をやってきましたが、女性だから扱いが違うな、と思ったことは一度もありません。25歳の時にセルッティ1881というブランドでマーケティングセールスディレクターという肩書を持って以来、いつも部下がいました。最初に勤めたビッグカンパニーであるマルベリーでは2003年に最高執行責任者(COO)に就任し、ブランドの再構築を手掛けました。LVMHグループに移り、ロエベCEOに就任したのは09年9月です。これまでバリアを感じたことがないというのは本当にラッキーだと思います。とはいえ、世界的に女性をとりまく環境は改善されつつも、まだ問題があることは理解しています。企業がどうサポートしていくかが課題だと思います」

――LVMHグループにはどんな女性支援策があるのでしょう。

「家に帰ったら100%家族のことを考える」と話す

「このほど新しい女性エグゼクティブ養成プログラムが本格的にスタートしたところです。名称は『Elles(L)VMH Coaching Program』。フランス語で女性を表す“Elles”とLをかけたものです。LVMH社のベルナール・アルノー社長兼CEOと人事部門の女性ディレクターが中心となって企画し、当初は私のほか、クリスチャン・ディオールなどグループ内各社の女性経営幹部十数人に声がかかりました。今ではグループ内のさまざまな女性管理職が参加しています」