食卓に触れない　箸置き要らずの「ウキハシ」

自宅では箸（はし）置きを使わない人も多い。とはいえ使った箸を食卓にじかに置くのはやはり抵抗感がある。

そんなちょっとした葛藤を解消するのが、新しい形の箸「ウキハシ」。平面に置くと先端が1センチほど浮き上がるようにデザインしている。アッシュコンセプト（東京都台東区）が、プロダクトデザイナーの小林幹也氏と組んで開発したものだ。

箸2本それぞれの上部片面にある直径3ミリメートルほどのくぼみが目印。くぼみを見えるように置くのが、箸先が食卓に触れない正しい向きだ。

樹脂製だが、表面は滑りにくい加工が施される。最初は形状に若干の違和感を覚えたが、一度食事すれば慣れた。通常よりやや細い先端なので、ご飯1粒までストレスなくつかめる。

透明なパッケージが、そのまま携帯用ケースになるのも便利。弁当用など外出時の"マイ箸"にもぴったりだ。子ども用の「ミニ」（735円）、竹製の「バンブー」（1260円）もある。

（ライター　奥井　真紀子）

［日経プラスワン2013年5月11日付］