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男が変わった 日本生命、男性育休取得100%達成

2014/5/17

育児休業といえば、取得するのはほとんどが女性。そんな「常識」を覆すのが、男性社員の育休取得100%を達成した生命保険最大手の日本生命保険の取り組みだ。男性の育休取得が家庭や社会を変える可能性を探った。

法人営業企画部の村田賢一郎さん(35)は育休を取得した一人。昨年7月に1週間会社を休み、息子の浩樹くん(2)の育児に専念した。

育休をとったのは、旅行関係の会社で働く妻の麻衣さん(35)の繁忙期。普段は時間が合わずにできない保育園の送り迎えに始まり、浩樹くんを公園や図書館に連れて行き、食事も作った。「保育園に連れていくだけでも思いの外大変だった。妻の苦労がよくわかった」と振り返る。

昨年育休を取得した日本生命の村田賢一郎さん
自宅で息子の浩樹くん(2)と遊ぶ村田さん

村田さんは以前から育児に積極的な方だったが「浩樹の洋服がどこに入っているのか、ご飯には何が必要か。2人きりで過ごしてわかったことがいっぱいあるはず」と麻衣さん。「夫の育休以来、引き継ぎなしでも休みの日に子どもを夫に託して出掛けられるようになった」。村田さんも「子どもの変化がわかるようになった」と語る。

日生は女性の社会進出を応援する観点から、2013年度に男性社員に育休を100%とらせる目標を立てた。同社の育休制度は子どもが1歳6カ月になってはじめて迎える3月末までの間、男女を問わず休みが取れる仕組み。最長2年半休める。有給扱いは7日間のため、まず1週間の取得を徹底することにした。

公園で遊ぶ村田さん一家

昨年4月から、男性に上司との話し合いに基づく取得計画立案と提出を義務付けた。今年3月末までに取得期限を迎える男性社員279人全員が育休を取得。前倒しで取得した人も含め平均5.2日で土日と合わせて1週間程度休む人が多かった。最長は16日間だった。

男性の育休取得は職場にはどんな変化を生むか。女性社員が9割の日生は男性の育休取得を促す狙いの1つに「職場の女性への理解を深めること」をあげる。村田さんは営業活動や商品開発に女性社員の意見を反映するプロジェクトに携わっている。

育児のために時短勤務中の30代の女性社員は「村田さんは仕事のことで気遣っていつも声をかけてくれる。働く女性への配慮があるなと感じる」と語る。別の30代の女性社員は「女性だけを働きやすくしても、男性が理解していないと意味がない」と男性の育休を歓迎する。村田さん自身も「子育てしながら女性が働く大変さが理解できるようになったのは育休の成果」と胸を張る。

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