現在、ご当地アイドルで比較的知名度が高いのが、「LinQ」(福岡県)、「Dorothy Little Happy」(宮城県)、「Negicco(ねぎっこ)」(新潟県)、「ひめキュンフルーツ缶」(愛媛県)など。地元以外の人を呼び込むためには東京だけでなく、近県も含めてイベントに出向き、ファンをつかんでいかないと人気・知名度が広がっていかないようで、ほとんどの人気グループは東京で定期的にライブを開いている。青SHUN学園の所属事務所であるノーメイク(福岡市)の麻木万由社長は「子供たちの夢をかなえる箱舟。つまり、がんばった先があるユニットにしたい。となると、そういう仕事は東京しかない」と話す。

毎週誕生、400超に

日本ご当地アイドル活性協会が推薦する
ブレイク間近のアイドル
「みちのく仙台ORI☆姫隊」(宮城)
「水戸ご当地アイドル(仮)」(茨城)
「CoCoRo学園」「BJハート」(群馬)
「FUJI△PASSION」(山梨)
「Star☆T」(愛知)
「おやゆびプリンセス」「nIo」(石川)
「せのしすたぁ」「ami~gas」(福井)
「しんまち七色ばんど」(徳島)
「きみともキャンディ」(香川)
「ぴらのぱうるす&ぱっきゃまらんど」(沖縄)

日本ご当地アイドル活性協会によると、ご当地アイドルの数は430。「毎週、全国どこかで1つは誕生している」というほど過熱気味。ご当地の範囲もどんどん狭くなっており、「なんとか町」のアイドルなど細分化しているのも特徴だ。

急増している背景には地方ならではの事情もある。両親や学校の関係で東京には出て行けないという子が地元アイドルをやっていることが多いのだ。両親としても「タレント活動は不安だが、地元で活動しくれるのなら、安心」だ。山村さんは「以前だったらアイドルになりたいという願いはあっても、できない子が多かった。きれいな子が埋もれていた。そんな子がご当地アイドルができたことで日の目をみた」と話す。

各グループの台所事情はどうか。山村さんは「交通費など活動に必要な経費を考えると、ほとんどのグループが収支トントンかマイナスだろう」とみる。おやゆびプリンセスの場合、マネジャーの西さんとメンバーが業務委託契約を結んでおり、報酬は歩合制。「最も稼いでいる子の場合、土日が主な活動で月10万円前後」という。現在、収入の8~9割を物販が占めるという。西さんは「ライブのチケット代(入場料)とCDの売り上げでやっていけるグループをつくりたい」と話す。青SHUN学園も「交通費で利益が飛んでしまう。赤字状態で今後の課題」(ノーメイクの麻木社長)という。

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