東京五輪後の日本経済はどうなる?生き残るために、支えるために~プロローグ(1)

公認会計士・税理士 藤田耕司 日本経済新聞社 編集委員 渋谷高弘

公認会計士・税理士 藤田耕司 日本経済新聞社 編集委員 渋谷高弘

藤田 東京五輪後はその下りスピードがさらに速くなるため、駆け上がる速さもさらに上げていかなければならない、ということですか。

渋谷 はい。今の日本経済は「東京五輪」というカンフル剤を打っているようなものではないでしょうか。そのカンフル剤が切れた後、無理した分のしわ寄せが来る恐れがあります。薬が効いているうちに次の準備ができるかどうかで、その後の展開は大きく変わることでしょう。

藤田 東京五輪まであと4年。あっという間です。とすると、我々働き手が考えなければいけないのは、「では、どう動けばいいのか」ということになります。

渋谷 正にそこです。これからの連載では、ビジネスマンや自営業の方など、幅広い働く方々の羅針盤となるような、参考となる新しい「動き方」を紹介していきたいと考えています。

藤田 そこで私をパートナーに指名して下さったのはなぜですか。

激動の時代、不変なものに学ぶ

渋谷 これからの時代は、人工知能などの発達による機械化、少子高齢化、グローバル化といった流れが加速し、激動の時代となります。そういった時代においては、ただ変化の激しさに振り回されるのではなく、不変のものについて学ぶことが見直されるのではないかと考えています。その不変のものの一つが、ビジネスの主体はあくまでも人間であり、人間を相手にビジネスをするということです。

藤田さんは人間の心理的理解を深めることで経営の現場を改善していく「経営心理学」という斬新な考え方を提唱されています。この考え方はこれからの激動の時代における企業経営で、新たな指針となり得る視点ではないかと感じました。

藤田 ありがとうございます。人間を相手にビジネスをする以上、人間を動かす「心」についての理解を深めることは、ビジネスで成果を出していく上でも大きな意義を持つことだと考えています。基本的な心の動き方は太古の昔から変わらない点がたくさんあります。その意味では、不変のものと言えるかもしれませんね。

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