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iPhone 6s、SIMロック解除は簡単だが注意必要

日経トレンディネット

2016/4/12

日経トレンディネット

 NTTドコモやau(KDDI)、ソフトバンクモバイルなど、大手キャリアで販売されているスマホには、そのキャリアでしか使えないように、SIMカードに対してロックが掛けられている。

 例えば、NTTドコモで購入したiPhoneにauのSIMカードを挿しても、通話や通信が利用できない。iPhone自体は大手キャリアの通信方式すべてに対応しているが、SIMロックが掛けられているため、そのままでは他社のSIMカードが利用できないのだ。

 また、海外渡航時に現地のプリペイドSIMカードなどを利用したくても、大手キャリアのロックが掛かっているため、利用できないケースがあった。SIMロックは、ユーザーにとって不便な制限となっていたのだ。

 NTTドコモとソフトバンクは、2010年6月に総務省が定めた「SIMロック解除ガイドライン」(以下、ガイドライン)に従い、一部機種についてはSIMロック解除に対応してきた。しかしiPhoneについては対象外となっており、SIMロックを解除できなかった。

 総務省はさらに、2014年12月にガイドラインを改定し、2015年5月以降に販売する端末については、SIMロックの解除が義務化された。その結果、2015年9月25日に発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plusも、2016年3月23日からSIMロック解除ができるようになった(auとソフトバンクは3月23日、ドコモは3月25日から解除できる)。手持ちのiPhoneを、格安SIMや他の通信会社で使えるようになるわけだ。

 本記事では、iPhone 6s/6s PlusのSIMロック解除の方法と、その注意点をチェックする。

■解除できるのは「購入から半年」以降

 とはいえ、購入したばかりのiPhoneはSIMロックを解除できない。SIMロックを解除できる期間は、auとソフトバンクでは、購入から180日以上経過していればいい。iPhone 6s/6s Plusを発売日に購入していた場合、2016年3月23日以降にSIMロックを解除できることになる。

 NTTドコモでは、過去にSIMロックを解除したことがある回線契約かどうかで、解除できるタイミングが異なる。

 過去に、SIMロックを解除したことがない場合は、購入から6カ月以上経過していればいい。iPhone 6s/6s Plusを発売日に購入していた場合は、2016年3月25日以降からとなる。

 過去にSIMロックを解除したことがある回線契約の場合は、直近のSIMロック解除から6カ月以上たっていればSIMロックを解除できる。つまり購入後、半年たっていなくても解除可能になる。

 まとめると、auとソフトバンクのiPhone 6s/6s Plusは、2016年3月23日以降に、SIMロックの解除が可能。NTTドコモは2016年3月25日以降(過去にSIMロックを解除したことがあれば、その日から6カ月以降)にSIMロックを解除できる。

■オンライン手続きなら料金はかからない

 SIMロックの解除は、手続き方法によって手数料が異なる。

 NTTドコモ、au、ソフトバンクのショップ店頭でSIMロックを解除する場合、いずれも3000円の手数料がかかる。一方、各社のサポートサイト経由で解除手続きを申し込む場合は、3社とも無料だ。

SIMロック解除の手続き方法

 なお、NTTドコモは電話窓口でのSIMロック解除手続きも受け付けているが、この場合はショップでの手続きと同じ3000円の手数料が発生する。

 SIMロック解除の手続きは、意外と簡単。オンライン手続きの場合、自宅のパソコンから手続きできるので、ショップに赴く必要もない。

 NTTドコモの場合、「My docomo」のオンライン手続きからSIMロック解除を選択し、iPhone 6s/6s Plusの製造番号(IMEI)を入力すれば手続きが終わる。IMEIは「設定」アプリの「一般」→「情報」と進むか、「電話」アプリのキーパッドで「*#06#」と入力すれば確認できる。

「My docomo」からSIMロック解除の手続きができる
「設定」→「一般」→「情報」と進んだところ。「IMEI」の項目に表示されている15桁の数字が製造番号だ

 ショップでのロック解除は手数料がかかるものの、すべてスタッフ任せで進められるのがメリットだ。なお、店頭でSIMロックを解除するには、iPhone 6s/6s Plus本体のほか、運転免許証などの本人確認書類が必要となる。

■長期契約や割賦残金はそのまま残る

 iPhone 6s/6s Plusは、大手キャリアすべての通信方式に対応している。そのため、SIMロックの解除後に、格安SIMや他の通信会社に乗り換える人もいるだろう。

 SIMロックの解除後に解約したり、番号を変えずに通信会社を乗り換える「携帯電話・PHS番号ポータビリティー」(MNP)制度を利用したりする場合は、長期契約に伴う割引や、支払い途中の端末代金に気を付けたい。

 大手キャリアでは、2年単位で継続する長期契約を前提とした基本料金の割引を受けられるが、SIMロックを解除しても長期契約は継続される。そのため、更新月以外に解約すると、9500円の解除料が生じる。また、端末代金を補助するために通信料金を割り引く「月々サポート」「月月割」「毎月割」といった割引は、解約と同時に無効となる。

 つまり、iPhone 6s/6s Plusを割賦契約で購入し、購入から半年ちょうどで解約した場合、残り18回分の割賦残金(NTTドコモではiPhone 6s 16GBモデルのみ6万4800円、iPhone 6s 64GB/128GBモデルおよびiPhone 6s Plusの全モデルは6万9300円)を割引なしで支払わねばならないし、ここに長期契約の解除料9500円も加わるのだ(更新月の場合は除く)。

■ロック解除は解約前が安心

 なお、SIMロックの解除はiPhoneを解約する前に済ませておきたい。解約した端末のSIMロックが解除できる期間は、NTTドコモは解約日から3カ月以内、ソフトバンクは解約日から90日以内に限られているからだ。なお、auは解約後にSIMロックを解除できる期間に制限を設けていない。

 iPhoneのSIMロックを解除すると、これまで通りSIMを使い続けることができる上に、利用できるSIMの選択肢が増えるため、メリットが大きい。SIMロックが解除できるようになった時点で解除することを強くおすすめしたい。

(ライター 松村武宏)

[日経トレンディネット 2016年3月23日付の記事を再構成]

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