車視点の画面操作とジャンプで楽しいラジコンロボ
「ジャンピング レース ドローン」は、スマホで操作できる2輪のラジコン。メーカーは仏パロット。まるでロボットのような外観で、従来のラジコンとは一線を画す1台だ。
ジャンピング レース ドローンとスマホとは、Wi-Fi(無線LAN)で接続する。車体の電源を入れると、スマホなどのWi-Fi設定画面にモデル名が現れるので、これを選択すればOKだ。
タイヤの間隔は2段階で調節が可能。間隔を広げれば走行の安定性が高まり、間隔を縮めれば車幅が狭まり、小回りが利くので室内でも運転しやすい。
操作には専用アプリの「FreeFlight 3」を使う。最初に驚くのは、アプリの画面に車載カメラで捉えた映像が映し出されることだ。
画面をタップしたり、スライドしたりして操作する。前進後退はタッチ操作、左右のハンドルは端末を傾けて行うが、カメラの映像を見ながら運転するのは新鮮な感覚だ。最高速度は14km/時間だが、なかなかスピード感がある。
もう1つの驚きは操縦性の高さ。左右に曲がるにはスマホやタブレットを傾ければOK。小回りの良さは抜群で、その場で90度または180度ターンできるので、狭い場所でも運転が楽しい。動作中はにぎやかな効果音が鳴る。
本体後部に強力なバネを内蔵し、上方向または横方向にジャンプできる。最大75センチも跳べる。障害物を飛び越えたり、何かに飛び乗ったりと遊び方は自由だ。そのほかにも、旋回などあらかじめ登録されているアクロバット走行が、スライド1回で実行できる
しかも自律制御式で、ジャンプなどの拍子にひっくり返っても、元の体勢に自動で戻るのが素晴らしい。内蔵カメラでは、写真と動画の撮影が可能だ。
公称の駆働時間は20分。ただ、ジャンプやターンを駆使しているとかなり短くなる印象。思う存分遊びたいなら、予備のバッテリーを用意したい。
(日経PC21 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2016年4月号の記事から再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。