働くなんて「余暇活動」でいい ボーナスは同じスタートトゥデイ社長の前沢友作氏が語る(下)

好きなことをやるために一つ屋根の下に集まっているのですから、社内で無駄な競争などしません。全社員基本給は一律ですし、ボーナスも全員同じ。いい時はみんなで分け合うし、悪い時は共同責任という考え方です。

それだとサボる人が出てこないかと心配する人がいますけれど、いいじゃないですか、サボったって。人間なんですから、働きたくない時だってあるでしょう。そんな時は誰かがポンと肩をたたいて、「今日も1日、頑張ろうよ」と声をかけてあげればいい。僕は、むしろ、そんな会社をつくりたい。

働くのは1日6時間だけでいい

一人ひとりの能力を業績に応じて細かく評価し、給料に差をつけて、なんてやっているのは、ずっと効率が悪いと僕は思います。そんな時間があるならば、その時間を、お客様のために費やした方がいい。

人のために役に立ち、人を喜ばせ、結果としてそれが事業になり会社が発展するというのがあるべき姿だったはずなのに、どうすれば隣の同僚に勝てるかとか、どうやったら部長に怒られないように今日一日をしのげるか、なんてことばかり考えるようになってしまったら、会社に行くのがつまらなくなるし、業績も上がらなくなってしまうんじゃないでしょうか?

スタートトゥデイ社長の前沢友作氏

スタートトゥデイの場合、誰かがサボったり、会社に来なくなったりしても、それはみんなの責任です。来ない人が悪いとは、一切、考えない。

2012年5月からは、「1日6時間労働」にチャレンジしています。基本、勤務時間は午前9時から午後6時まで。ただし、午後3時までにその日の仕事が終わっていたら帰っていいとしています。

おかげさまで、最近は忙しくて、午後3時に帰る人はほとんどいないですけれど、会社なんて、本来はそれくらい自由でいいと思います。

繰り返しになりますが、嫌なことをするために会社に行く必要なんてない。みんなが好きなことをやってうまくいく会社が、僕の理想です。

どれくらいまでその理想を達成できたか、ですか?

うーん、今はまだ、5割くらいかな。

前沢友作氏
1975年生まれ、千葉県出身。早稲田実業学校卒。音楽活動を経て1998年に有限会社スタート・トゥデイ設立(2000年に株式会社化)、04年にファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」開始。07年に東証マザーズに上場、12年に東証第1部に上場。13年にファッションコーディネートアプリ「WEAR」開始。

(ライター 曲沼美恵)

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