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エアコン、冷蔵庫、家の鍵 スマホ連携白物家電に注目 ホーム家電最前線

2016/4/8

最新の白物家電を購入するときに知っておきたいキーワード、そして注目製品を紹介する「ホーム家電最前線」。前回の「主食白物家電」に続いて今回紹介するのが、スマートフォン(スマホ)と連携する「スマホ連携白物家電」だ。最近、外出先からスマホを利用してさまざまな操作ができる白物家電が増えている。エアコン、掃除機、冷蔵庫といった白物家電の定番だけでなく、家の鍵をスマホでコントロールする新製品まで登場した。白物家電を買い替えるときに注目したいスマホ連携家電の代表を紹介する。

■スマホ家電の先駆けはエアコン

白物家電のインターネット対応は、2000年ごろから始まった。レシピをダウンロードできるインターネット対応電子レンジなど、さまざまな製品が登場したが、機能的に中途半端な上、まだまだインターネット接続の速度も遅く、なかなか実用性の高い製品が出てこなかった。そんな中で登場し、まず市場に受け入れられたのが、2013年に登場したWi-Fi(無線LAN)対応エアコンだ。

エアコンがネットワークにつながると、その部屋にいなくても電源をオンオフできる。例えば、夏の暑い日。汗だくになりながら家に帰るとき、これまでは家に着いてからエアコンのスイッチを入れて、部屋が涼しくなるまで待たなければいけなかった。しかし、ネットワーク対応エアコンなら、最寄り駅に着いたときにスマホで電源をオンにしておけば自宅に着いたころには部屋が涼しくなっているというわけだ。

また、外出中に、逆にエアコンの消し忘れに気付いたときも、スマホから電源をオフにできるため、電気を無駄にする心配がない。最新のエアコンは多くが、ネットワーク機能を搭載、もしくはオプションで対応している。これからエアコンを買い替えるなら、ぜひ注目したい機能だ。

スマホアプリを使い外出先からコントロールできるパナソニック「エアコン Xシリーズ」
三菱電機「霧ヶ峰FLシリーズ」もスマホとの連携機能を持つ
霧ヶ峰FLシリーズのスマホ操作画面

■ロボット掃除機や空気清浄機もリモートで

エアコンに限らず、リモート操作は白物家電のスマホ連携において最も便利な機能のひとつだ。例えば、最新のロボット掃除機には、スマホから操作できるモデルが増えている。スマホで操作できれば、急な来客がわかったときなど、外出先から掃除機を操作し帰る前に掃除しておくことが可能になる。

アイロボットの「ルンバ980」、ダイソンの「ダイソン 360 Eye」はどちらも、スマホ上で稼働スケジュールを設定したり、屋外から掃除をスタートするように指定したりすることが可能だ。

スマホからの操作に対応している空気清浄機もある。多くの空気清浄機はなんとなく、空気がキレイになったかなと感じる程度だが、スマホアプリを利用すれば、空気中のPM2.5や微粒子の濃度、そして臭いなどを数値として示し、実際にきれいになったことがわかる。

インターネット経由でスマホと接続できるダイソン「ダイソン 360 Eye」(ダイソンショップでの通販価格・税込み14万9040円)
動作後は走行軌跡をスマホ上で見られる

ブルーエアの「Blueair Sense+」はオプションの空気センサー「Blueair Aware」と連携することで空気の汚れをスマホ上で可視化する。例えば、住んでいる地域の空気の状態と、自宅内の空気の状態を比較して、必要に応じて空気清浄の強度を高めるといった使い方ができる。

スウェーデン製の空気清浄機「Blueair Sense+」(ブルーエア公式オンラインショップでの通販価格・税別5万4500円)
PM2.5濃度などもスマホの画面上でチェックできる

■買い物メモや料理の提案をしてくれる家電も

さらに近未来的な機能を備えた白物家電も登場している。たとえばシャープの「ともだち家電」シリーズはクラウドを経由してさまざまなスマホ連携が可能だ。

例えば、冷蔵庫「SJ-TF50B」は音声認識機能を搭載しており、食品を保存するときに音声で登録できる。すると、その在庫状況がスマホにも反映される。食材が減ったときなどはスマホ上の買い物メモに登録するか尋ねてくれる。

またスマホ経由で録音した音声を冷蔵庫が代わりに伝えてくれる機能も用意。留守番している子どもが冷蔵庫のドアを開けたときなどに、「おやつがあるよ」などのメッセージを伝えられる。

Wi-Fi機能を搭載したシャープの冷蔵庫「SJ-TF50B」(実勢価格・税込み31万170円)
スマホアプリ「ココロボード」と連携して、食材の在庫なども管理できる

ウオーターオーブン(過熱水蒸気オーブンレンジ)「ヘルシオ AX-XP2WF」は専用アプリで夕食のメニュー相談や買い物リストの作成が可能。さらに、スマホからメニューを「ヘルシオ」にダウンロードすることで、素早く調理がスタートできる。

単にスマホとつながるだけでなく、クラウドを有効活用し、製品自体にも音声機能をはじめとした充実したIT機能を搭載する。こういった白物家電はこれからも増えていくと考えられる。

Wi-Fi機能や音声認識機能を搭載したウォーターオーブン「AX-XP2WF」(実勢価格・税込み20万9790円)

■もうカギなんて使わない「スマートロック」が便利

最後に紹介するのが「スマートロック」だ。これはドアのカギに取り付けるIoT機器。カギを挿してドアを開ける代わりに、スマホのアプリから解錠、施錠ができるのだ。

Qrioの「Qrio SmartLock」はドアに近づくだけでスマホを操作することなく、ドアを開ける機能を搭載。スマホはかばんに入れておくだけでいい。

ドアにあるサムターンの上にかぶせて取り付けるQrioの「Qrio SmartLock」(Qrioオンラインショップの通販価格・税別1万8000円)
スマホの画面をスワイプして施錠・解錠が可能

フォトシンス「Akerun」は別売の「Akerun Remote」と組み合わせることで、遠隔地からの施錠・解錠にも対応する。

遠隔操作にも対応したフォトシンス「Akerun」(オンラインショップの通販価格・税別3万6000円)

両製品とも、スマホでドアを開ける権利をゲストとシェアできる。特定の時間だけドアの開け閉めを許可するといった使い方ができる。

実際にスマートロックを使ってみると、深夜の帰宅時にかばんの奥からカギを探すといった手間がなくなって本当に便利だった。子どもが成長してきたら、アプリのカギを渡すことで、実際のカギをなくす心配もなく、また、施錠、解錠時間のログも確認できる。解錠後、一定時間で自動的に施錠することもできるため、セキュリティ的にも安心だ。

スマホと連携できる家電はまだまだ登場している。たとえばフィリップスからはスマホで外部から操作できる照明システムのHue(ヒュー)が登場。ダイソンは1台で空気清浄機と扇風機の機能を持ち、専用アプリを通じ外出先から室内の空気の状態をコントロールできる「Dyson Pure Cool Link(ダイソン ピュア クール リンク)」を、2016年4月28日に発売する。新しい白物家電を選ぶときは、ぜひスマホ連携機能に注目してほしい。デジタルと家電がクロスする進化を楽しんではいかがだろうか。

空気清浄、扇風機の2つの機能を持つDyson Pure Cool Linkもスマホで操作できる
Dyson Pure Cool Linkはスマホアプリを通じ屋外および室内の空気の状態をモニターできる

(デジタル&家電ライター コヤマタカヒロ)

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