「勝たなければ」 はじき飛ばされて意識変わった
女子7人制ラグビー日本代表 竹内亜弥さん
「憧れていてはダメ。勝たなければ」。竹内亜弥さんが女子7人制ラグビーの日本代表に選ばれた2013年の世界大会。得意なキックオフでのボールキャッチで、憧れの海外選手にはじき飛ばされたとき、意識が変わった。今年のリオ五輪から正式競技となる7人制ラグビー。女子日本代表はアジア予選の2大会で優勝し、五輪出場を決めた。
大学時代まで打ち込んでいたのはバレーボール。就職の直前、ダイナミックなプレーに魅力を感じたラグビーのクラブチームに入る。その年に7人制ラグビーが五輪の正式競技に決まり、試しに日本代表の適性検査を受けるも落選。その後、強豪チームに移籍して活躍する姿が日本代表コーチの目に留まり、代表候補に呼ばれた。1年間は自信を持てない時期が続いたが、「代表に選ばれなければ成長できない」と気づき、体重を増やして筋力トレーニングに励んだことで相手に当たり勝てるように。
代表に選ばれた翌年から勤務先の出版社を休職。オフの日は本を読む。「立ち止まって考えることができる、大事な時間です」
竹内亜弥さんへの一問一答
Q1.朝は何時に起きて何をしますか?
5時半に起きて、6時半からトレーニング。練習後に朝ごはんです。
Q2.自分を元気にする食べ物は?
お米が大好き。ご飯はいつも大盛りにします。
Q3.ストレス解消法は?
合宿中はいい匂いのボディソープを使う。オフの日はひとりでカフェへ行って読書をしながら考え事をする。
Q4.試合前に緊張したときは?
チームメイトに正直に伝える。気持ちを隠すと悪い結果につながりやすいし、聞いてもらうと思わぬことを言ってもらえてラクになります。
Q5.最近のマイブームは?
タイ料理と韓国料理。オフの日にお気に入りの店へひとりで行くことも。
86年岐阜県生まれ。進学校に通い、バレーボールに熱中する一方、「部活をやっていると勉強ができない」と言われたくなくて、限られた時間で勉強に励み、京都大学文学部へ。09年に卒業後、「大好きな本を作りたい」と新潮社に入社。同年にクラブチームでラグビーを始める。13年に女子セブンズ(7人制ラグビー)日本代表に選出。14年4月から埼玉県熊谷市に本拠を置くアルカスクイーン熊谷に所属し、キャプテンを務める。
(日経ウーマン 藤川明日香)
[日経ウーマン 2016年3月号の記事を再構成]
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