検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

レトルトが苦手な「魚介」を生かしたご当地カレー

ご当地レトルトカレー最前線

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

「ご当地モノ」ブームの中心として、これまでに国内で累計2000種類以上も発売されているレトルトカレー。様々な具材を使ったカレーが存在するが、そのなかでも「レトルトで作るのは難しい」とされてきたのが、魚介類を使ったレトルトカレーだ。数百種類のレトルトカレーを取りそろえるお店「カレーランド」の猪俣吉章さんの意見をもとに、海の幸・シーフードを使った注目の「魚介」カレーを紹介する。

どうして魚介のカレーはレトルトで作るのは難しいのか。それは加圧加熱殺菌の工程でルーに熱が通り過ぎ、シーフードの生臭さがルーに染みこんだり、身が固くなったりしてしまうからだ。

「食べている時に嫌な生臭さを感じるものもありますし、それをごまかすためにニンニクなどで香りづけをしているものもあります。ただ、今回紹介する魚介カレーはどれも難しい魚介の味をうまく調理しています」(猪俣さん)

まず最初に紹介するのは、函館の老舗レストランが開発したレトルトカレーだ。

後乗せの具材が目にも鮮やか「五島軒 海鮮カレー」

百貨店で行われる地域物産展でも圧倒的な人気がある北海道。特産品が多く、加えてスープカレーの発祥地ということもあり、ご当地レトルトカレーの種類も豊富だ。五島軒はその北海道・函館にある1879年設立の老舗レストラン。ビーフカレーやエゾ鹿カレーなど多数のレトルトカレーを開発・発売しているが、この「五島軒 海鮮カレー」はその中でも最も高価格の商品だ。

箱の中にはカレールーが入った袋と具材の袋が2つ入っており、温めてからカレーの上に具材のカニ、ホタテ、海老、イカを乗せて食べる。レトルトカレーはじっくりと煮込む課程で具材がカレーの色に染まってしまうため、素材の色が楽しめる後乗せ方式は見た目にも鮮やかだ。

ルーは洋食屋で食べる欧風カレーのように、スパイスが強めに効いていて、ご飯が進む濃厚な味。具材にはカレーの味が染みていないので、口の中でルーの辛さを中和してくれた。

それでも辛く感じる場合は「具材袋に入っているスープを足すのもおすすめ」(猪俣さん)という。試してみると辛さがよりマイルドになるだけでなく、スープに流れ出ていた魚介のだしがルーに加わり、より香り豊かな風味を味わうことができた。

カキエキスとカレーの調和「広島漁連 牡蠣カレー」

広島の名産として知られるカキを使用した、広島県漁連による「牡蠣カレー」。カキを使ったカレーはこれ以外にも複数発売されているが、「広島県漁連のものは身がしっかりしていて、カキのだしがよく効いている」(猪俣氏)。

最も実入りのよくなる時期のものを厳選したというカキは、普通のスプーンにちょうど収まるぐらいの大きさのものが3粒入っていた。食感はしっかりしているが、長く煮込んだためか味は少しぼやけている。しかし、その分ルーにカキのエキスが染み出ているようだ。

赤茶色のルーはさらさらとして液体に近く、一般的なレトルトカレーの200gより少し多めの220g。口に含むとあっさりしたカレーの味にカキの風味が重なる。

魚介独特の風味があるため好みは分かれるかもしれないが、気になるような生臭さはなかった。

女性におすすめ「姫甘海老の贅沢カレー」

「きれいなピンク色のエビをたくさん並べた外箱で、とにかくふんだんに使っていることを表現した」(海老屋 嘉広報部)というのは、3月末に発売予定の新作「姫甘海老の贅沢カレー」。姫甘海老(ヒメアマエビ)とは鹿児島県錦江湾でしか獲れない天然の甘エビで、鮮やかなピンク色と強い甘みが特徴だ。

姫甘海老を殻ごと粉砕し、ルーに混ぜ込んでいる。封を開けた瞬間に、エビの香りが一面に広がった。香りを引き出すため、姫甘海老は長時間ゆっくりいためるという。

「海老の形は残っていませんが、香りを嗅げばふんだんに使っていることがわかるはず。殻ごと入っているので口当たりが少しざらついていますが、気になるほどではないです」(猪俣さん)

タイ風のレッドカレーをベースにしており、ココナッツミルクのまろやかさの後にピリッとした辛さが効いてくる。

「開発スタッフは全員女性で、女性向けの視点で開発を行っています。エビの殻には抗酸化作用があり美容に効果的ですが、なかなか殻まで食べる機会は少ない。姫甘海老は殻もやわらかく、ルーに混ぜ込むことで食べやすくしました」(海老屋 嘉広報部)

遠目には白とピンクのストライプ模様に見える外箱は、中央に金の箔押しがキラリと光り、デザインもかわいらしい。女性へのプレゼントにも良さそうだ。

◇   ◇   ◇

魚介カレーは前回紹介した肉系カレーのように、とにかく大きな具材を使っているといった分かりやすい特徴はないが、ルーと具材を別々の袋にするなど、どれも魚介の生臭さを抑え、いかに風味を引き出すかへの努力が感じられた。魚介カレーは各企業のこだわりが伝わるご当地カレーだと言えるのではないだろうか。

次回は具材や見た目が一風変わった「変わり種」カレーを紹介する。

※記事内の価格はカレーランドで調査。

(取材・文 小沼理<かみゆ>)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_