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私じゃない私を発見 JINSのスマートメガネ

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日経トレンディネット

センサーや通信機能などの最新技術が入ったメガネ型のウエアラブル端末「スマートメガネ」といえば、グーグルの「Google Glass」やエプソン「モベリオ」といった、情報を見るためのアイテムが真っ先に思い浮かぶ。だが、眼鏡専門店「JINS」を展開するジェイアイエヌが作った「JINS MEME」(ジンズ・ミーム)は違う。

標準モデル「JINS MEME ES」(3万9000円、税別)のルックスはどこまでもスタンダードなウエリントンタイプ。外観からは最新技術を満載したメガネだとはわからない。レンズもごく普通で、Google Glassやモベリオのようなディスプレーとしての機能はない。

その代わり、メガネのテンプル(つる)部分には加速度センサーとジャイロセンサーが、そしてノーズパッドは3点式眼電位センサーとなっている。これら3つのセンサーから以下の情報を取得して、専用アプリにBluetoothで転送する。

 ・視線の動き
 ・まばたきのスピード
 ・まばたきの強さ
 ・かかとの動き
 ・姿勢
 ・加速度

JINS MEMEはこれらの情報を使って、(1)心と体の年齢を測る、(2)ランニング時のフォームを可視化する、(3)眠気を検出する、などの機能がある。

メガネ型ゆえに装着する場所は頭部だ。体のバランスを正確に取得しやすい場所だけに、近年流行っている腕時計型デバイスよりも正確に、移動時の活動量とその質を取得できる。ただし、メガネは寝ている間は外してしまうので、睡眠の質といった情報まではわからない。活動量計を置き換えるものではなく、「新たな体の情報を取得するためのデバイス」だと考えるべきだ。

筆者はJINS MEMEを、2015年11月の発売開始日当日に自腹で購入した。これまで腕時計型の活動量計も愛用していたが、昔ダンスを習っていたこともあり、身体の中心軸でトラッキングすることでどんな情報が得られるのか、また可視化されたデータを見て自分が何を感じるのかが気になったからだ。そして2カ月経ったいまでも使い続けている。

休憩するべきタイミングが見えてくる

16年1月の時点では、JINS MEMEと連携する3つのスマホアプリが出ている。このうち、ビジネスパーソンにとっては頼れる存在が「JINS MEME App」だ。前述した心と体の年齢を測るための無料アプリで、脳トレこと「脳を鍛える大人のDSトレーニング」で有名になった東北大学の川島隆太教授が監修している。

マインド年齢は集中、活力、落ち着きの3パラメーターから算出される。またボディー年齢は活動量、姿勢、安定性の3パラメーターを使う。

試しに、マインド年齢の画面を表示したまま仕事をしてみた。新たなアイデアが生まれたと感じたときに見ると、集中と活力の値が高くなっていた。テンション高めに仕事に取り組めていることが、目の動きから分かるのだから驚きだ。

人によっては、上司にいわれるがまま仕事をこなしているときには、活力が下がり、落ち着きが上昇しているさまが分かるそうだ。

一方、キーボードを打つ手が止まりがちになってくると、活力のパラメーターが大きく下がってくる。脳を働かせすぎてしまい疲れてきたことを教えてくれるのだ。

こうなってしまったら作業を進めても効率は下がるだけだ。そこで砂糖を入れたコーヒーを飲み、軽くストレッチをしていくと今度はマインド年齢がどんどん若返ってきた。しかも体を動かしたことで、ボディーの年齢も改善された。

そうなのだ。JINS MEMEは効率よく働くために、適切なタイミングで休憩すべきことを教えてくれるメガネでもあるのだ。チョコを1つ食べる、ウェブサイトを巡回して最新ニュースに触れる、音楽を聴く、などなど、いろいろ試していくと、自分にとってどんなアクションがマインドを若返らせてくれるのかが見えてくる。まるでロールプレイングゲームで「HP(体力)を回復してくれる自分専用の薬草」が何なのかがわかってくるようだ。

筆者の場合、集中力の回復にはシューティングゲームで遊ぶのが効果的だった。活力を取り戻すには食事、そして落ち着きの改善にはイージーリスニング音楽を聞くのが効果的だった。

仕事をしている時間は、集中力が高い状態を極力維持したい。こうした目的にJINS MEMEは役立ってくれるのだ。

深い眠りが増える効果も

オフタイムにおいてもJINS MEMEが役立つ場面があった。

筆者はベッドに入ってから数十分は眠りに入れないことが多い。そこでメガネをかけて、JINS MEME Appを見ながら、マインドの集中と活力のスコアを下げつつ、落ち着きのスコアが上がる曲を調べてみた。「脱力してリラックスしている状態であれば眠りやすくなるのでは」というのが狙いだ。

これが効果的だった。眠る前に音楽を聴き、ベッドに入ってからも音量を絞ってBGMを再生すると、いつもの半分くらいの時間で眠りに入れた。活動量計で取った睡眠データを見ると、深く眠っているレム睡眠状態を長くとれるようになっていた。

誰にとっても効くというわけではないだろうが、リラックスしている状態を作るためのガイドとしてもJINS MEMEは効果的だ。

毎日使うには「充電」が課題

発売されてから約2カ月間、筆者はJINS MEMEをほぼ毎日かけ続けている。しかし日々フルに活用しているかというと、そうではない。週の半分は今まで使ってきたメガネをかけて外出するようになってしまった。

なぜ使い続けなくなったのか。その理由は充電の手間だ。テンプル末端下部にあるパネルを爪で持ち上げ、USBポートを露出させないと充電ケーブルが挿せないのだが、毎日充電を繰り返していくとパネルを外すフローが面倒に感じてくる。JINS MEMEのバッテリーライフは公称で最長12時間(リアルタイムモード)、もしくは最長24時間(スタンダードモード)となっているが、現実問題としてほぼ毎日の充電が必要だ。

メガネである以上、部品を増やして重くしたくないのはわかるのだが、Apple Watchのような非接触型の充電システムも考慮してほしかった。

なおJINS MEME Appアプリ、眠気を検出できるJINS MEME DEIVEアプリで使用していると思われるスタンダードモードだが、JINS MEMEのソフトウェア開発キットの説明によれば1分ごとに計測し、16時間ぶんのデータをJINS MEME内にストックできるという。取得できるデータ量(稼働するセンサーの数)が限られるが、このモードであれば腕時計型の活動量計と同じように、スマートフォンとの通信を必要最低限に抑えながら身体データをチェックできる。個人的にはこのモードを活用するアプリが増えてくることを期待したい。

充電の手間が問題とはなるものの、自分の身体やメンタルの情報を収集するデバイスとしてはとても優れている。測定精度の高さはオンリーワンといってもいい。価格は高めだが、従来のウエアラブル端末では得られないデータを可視化したいのであれば、欠かせない1品だろう。

(ライター 武者良太)

[日経トレンディネット 2016年1月27日付の記事を再構成]

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