夜景がごほうび、札幌で仕事後のリセットはここで
女性のための快適出張術

大通公園を望む穴場の特等席
慣れない街でスムーズに動くためには、まずランドマークを把握すること。札幌中心部ならやはり大通公園でしょう。札幌中心部に位置する長さ約1.5kmの公園には芝生や噴水、ライラックやハルニレなどの樹木が育ち、春はライラックまつり、夏はYOSAKOIソーラン祭り、冬はホワイトイルミネーションや雪まつりの会場として多くの人でにぎわいます。中でも、メーン会場となる「さっぽろテレビ塔」前にはたくさんの人が集まります。

観光客が集まる大通公園ですが、そのすぐそばに絶好の特等席があることは意外に知られていません。北海道ならではの食材やお酒を楽しみながら、イベントの様子を間近に見られる場所が「大通ビッセ」。仕事の後に、暖かい室内から眺める宝石箱のような夜景は最高です。
地下鉄大通駅からテレビ塔のある地上出口に上がるとすぐ横にあるのが2010年に開業した商業ビル「北洋大通センター」。その地下2階から地上4階が、27のレストランやショップが集まる大通ビッセです。建物内のカフェやレストランからはイベントのメーン会場が一望でき、シックで洗練された空間と食は大人の女性も満足させてくれます。

利用者の多くは地元の人で、観光客の姿はあまり見ません。札幌は地下街が発達しており、多くの人は地下道からイベント会場に入るため、華やかな会場の外にはさほど目を向けないのでしょう。
大通ビッセのテナントは総じてレベルが高めです。例えば、オーガニックレストラン「デュランデル」の人気ランチメニュー「パノラマサラダ」は、季節の野菜をふんだんに使った色鮮やかなヘルシーメニュー。キュートな店内は女性一人でも居心地よく過ごせることでしょう。
星空と夜景をお風呂から堪能、疲れをリセット
現地での足回りの良さはもちろん、疲労を翌日に残さないためにもホテル選びは重要。例えばJR札幌駅や地下鉄さっぽろ駅からほど近い「クロスホテル札幌」は、スタイリッシュでモダンなデザインが人気のホテルです。客室の設備やアメニティーも充実しており、150タイトルの映画が無料で見放題。客室のインテリアはナチュラルスタイル、アーバンスタイルなど3タイプ。15~17階の上層階に宿泊し、北海道増毛産「シードル」のウエルカムドリンクが提供されるラグジュアリーな滞在プランもあります。
このホテルの一番の魅力は、最上階にある「大浴場」とラウンジ。地上18階、海のように青い湯船からはライトアップされたテレビ塔をはじめ、札幌の夜景が一望できます。露天風呂から見上げる北の大地の星空も格別。湯上がりには快適なラウンジでくつろいで、昼間の疲れをゆっくりと癒やせます。朝食は色とりどりの地元産野菜がたっぷり楽しめるバイキングで一気にテンションを上げましょう。

初めての出張先で、交通手段の詳細や施設の営業状況など、すぐに知りたいことは結構あります。時間が空いたら地元ならではの人気スポットも訪ねてみたい。そのための情報収集手段としてあなどれないのが、観光案内所。観光に限らず、地域のきめ細かな情報を教えてくれます。純粋な観光客だけでなく、ビジネスパーソンが問い合わせをする姿もよく見かけます。
昨今は各自治体とも、地域資源を生かした観光の振興のために地域情報の提供に力を入れているので、市販の情報誌やスマホの検索ではなかなか見つからない情報も豊富。到着したら駅や空港などの観光案内所で、自治体が発行する冊子や各種案内情報を入手するのはおすすめです。
合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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