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人口100万未満の新潟で軌道に乗れるか NGT48 日経エンタテインメント!

2015/11/12

エヌジーティーフォーティーエイト 新潟を拠点に活動する国内AKB48プロジェクト第5弾となるアイドルグループ。8月21日に、新潟県・みなとぴあ(新潟市歴史博物館)にてメンバーたちは新潟県の県鳥、トキをモチーフにした衣装に身を包み、お披露目イベントを開催した。(C)AKS

 AKB48の姉妹グループとしては国内4つ目となる「NGT48」が、新潟に誕生。2015年8月21日に1期生がお披露目された。本拠地となる専用劇場は、新潟駅から徒歩15分の商業施設「ラブラ2」内に開設。当初は10月1日オープンを予定していたが、工事の遅れにより、16年1月10日に初公演を延期すると発表された。メンバーはレッスンの傍ら、9月からAKB48の握手会に全員参加するなど、既に活動を開始している。

 NGT48の1期生メンバーは、AKB48から移籍してキャプテンに就任した北原里英、兼任のAKB48・柏木由紀に加え、5月のAKB48グループドラフト会議で指名された2名、4月から7月に行われたオーディションで選ばれた22名の計26名。結成時の平均年齢16.7歳は、姉妹グループの中で最も高い(下表参照)。メンバーには、求人サイト「バイトル」とのタイアップ企画から14年に生まれたバイトAKBとして活動した4名も含む。このため、これまでの姉妹グループに比べると、即戦力の可能性も秘めている。

人口は15年8月1日現在。移動時間は新幹線での所要時間。 ※1=1期研究生(昇格前に脱退) ※2=近畿出身比率は84.6%(23名)

■NGT 48は“県”のグループ

 一方で、大きな課題も抱える。新潟市の人口は約80万人で、初めて人口100万人以下の都市に設立された姉妹グループということだ。従来の姉妹グループは劇場が所在する地名を冠した都市型のアイドルだったが、「NGT48は“県”のグループ。NGTの略称は、新潟市と共に、新潟県も意味する」とNGT48劇場支配人・今村悦郎氏は語る。

今村悦郎(いまむら・えつろう)氏 SKE48劇場支配人を経て、2015年4月1日よりNGT48劇場支配人に(写真:アライテツヤ)

 とはいっても、新潟県の人口は約230万人で、県全体で名古屋市の人口とほぼ同じ規模。しかも、南北は約300キロメートルと、東京から名古屋に等しい距離を持つ広い県である。そこで、県内全域にアピールするため、AKB48グループでは初となる施策を次々打ち出している。

まず、自分が住む町の出身メンバーに共感を抱いてもらうために、新潟県出身者は出身市町村名まで発表。8月21日には東京より先に新潟でメンバーのお披露目を行った。「今後は、県内30の市町村をくまなくメンバーが回るキャラバン隊を展開していきたい」(今村氏)と言う。

 さらに、他県からの集客も視野に。例えば、劇場公演と新潟観光をセットにした、県外発着のバスツアーなども計画しているそうだ。

 また、オーディションは県外からの応募者が7割を超えたため、結果的に1期生は半分強が他県の出身となった。だが、東北や北陸など意識的に東日本の出身者を中心に構成(西日本出身者は兵庫の1名のみ)。今村氏は「『東日本』のグループとして幅広い地域から共感を得ることを期待している」と言う。

 NGT48が新潟内外のファンの支持を集め、活動が軌道に乗るか。今後、他地域の小規模都市へ姉妹グループを拡大できるかの試金石となるだろう。

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎、ライター 高倉文紀) 

[日経エンタテインメント! 2015年11月号の記事を再構成]

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