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意外に知らない! オリーブオイルに関する8つの誤解

健康的な選び方、使い方

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日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

ヘルシーなオイルの先駆けとして、いまや日本人の食卓にも欠かせない存在となった、オリーブオイル。サラダや炒め物などに活用している人も多いが、「料理を週1~2回以上する人」を対象にした意識調査をしたところ、その選び方や使い方に間違った認識を持つ人が意外に多いことが分かった。

調査はオリーブオイルの国際協定を管理する政府間機構で、主にEU諸国や中東、北アフリカの国々などが加盟するインターナショナル・オリーブ・カウンシル(以下IOC、本部:スペイン、マドリード)による「Believe in Olive Oil(オリーブオイルのちから)」キャンペーン事務局が実施したもの。アンケート結果を基に、ありがちな誤解を浮かび上がらせるとともに、オリーブオイルを効果的かつ美味しく食べるための正しい知識と活用法を聞いてみた。

※アンケートはインターネット調査によるもの。調査期間2015年6月24日~30日、有効回答数2211人(内男性1159人/女性1052人)

誤解1 もっとも純度の高いオリーブオイルは「ピュアオリーブオイル」である

誤解率77.8%

「ピュアオリーブオイル」=「もっとも純度が高い」「最高品質である」などと思っている人は多いが、IOCが定める、もっともグレードが高い品質規格は「エキストラバージン・オリーブオイル」である。

IOCでは、化学分析(酸度、過酸化物価、紫外線吸収値、脂肪酸、純度などを検査)と、テイスターによる感覚分析による官能検査をもってその品質を9段階(「オリーブオイル」が「バージン・オリーブオイル」4種と「精製オリーブオイル」の計6段階、「オリーブポマース・オイル」が3段階)に分類。そのうち「バージン・オリーブオイル」に分類されるものはすべてオリーブの果実のみを原料(オリーブの果実100%)としているので、どれが一番純度が高いかといったことは言えない。ただ、酸度が低いほど良質とされており、バージン・オリーブオイルの中でも酸度0.8%以下の「エキストラバージン・オリーブオイル」が最高品質となる。

「ピュアオリーブオイル」という呼称はIOC規格にはないが、品質としては「バージン・オリーブオイル」ではなく「オリーブオイル」に該当。「オリーブオイル」とは、精製したオリーブオイルにバージン・オリーブオイルをブレンドした酸度1%以下のオイルを指す。精製したオリーブオイルを使っているので、もっとも純度が高いとはいえない。

誤解2 「プレミアム・エキストラバージン・オリーブオイル」は最高品質のエキストラバージン・オリーブオイルである

誤解率87.3%

エキストラバージン・オリーブオイルの中に、商品名で「プレミアム」などの言葉が入っているものがある。「プレミアム」とあると「エキストラバージン・オリーブオイルの中でも最高レベルのもの」などと思いがちだが、「プレミアム」はIOC規格には存在しない言葉であり、メーカーが独自に品質を表すためにネーミングしたものである。

では、日本で良質な「エキストラバージン・オリーブオイル」を購入するには、どのような点に気をつければいいのだろうか?

「Believe in Olive Oil」キャンペーンにも携わる、オリーブオイルソムリエの根本千代子さんによると、「あくまでも目安として、遮光瓶に入っているかどうか」。また「手摘みと記載があるものは丁寧に作られているイメージがある。DOP(保護指定原産地表示)やIGP(保護指定地域表示)の認証対象品(ともにEUの認証制度で、その商品がある地域の特産品であることを認証するもの)も品質の目安になる」とのこと。

さらに、オリーブの実は木から離れると、脂肪酸が離れていく。そのため、摘んでから○時間以内に搾油と時間を記載している商品もある。時間が短い方が酸度が低くなる。

イタリアやスペイン、フランスなどIOC加盟国からの輸入品であれば、IOC規格に沿った表示がされているはず。また価格帯もある程度選ぶ基準になるため、あまりに安価なものには注意したい。

誤解3 オリーブオイルの色と品質は関係がある

誤解率70.5%

ズバリ「関係はない!」が正解。オリーブオイルのテイスティングには色から受ける先入観を避けるため、青色のグラスを採用している。色の違いは、オリーブの実の品種や収穫時期等の違いによるもの。グリーンが濃いオイルは若い実から絞ったもので、緑の色はクロロフィル(葉緑素)による。

色と品質には相関性がないが、生産者によっては綺麗なグリーンを目指して製造しているところもある。色を見せるためクリアな瓶に詰め、それをさらに遮光箱に入れて出荷するなど工夫しているメーカーもあるとか。

誤解4 エキストラバージン・オリーブオイルは生で利用したり、冷たい料理だけに使うものである

誤解率44.2%

答えはNO。誤解している率も5割以下となり、加熱調理も浸透しつつあるようだ。オリーブオイルは身体によい脂肪酸で組成され、なかでも一番多く含まれているのが、オレイン酸。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを維持する賢い働きをしてくれる。このオレイン酸は熱にも強いため、揚げ物や炒め物でも健康効果を維持できるのだ。

「いつもの料理にオリーブオイルをプラスするというのも良いですが、毎日使うオイルをオリーブオイルに置き換えてみると健康効果が高まります。そういった意味で加熱調理にもぜひ使ってほしいですね。調理にサラダ油などを使い、さらにオリーブオイルをかけて食べるのは、油分過多に陥りやすいので」(根本さん)

また、最高品質のオリーブオイルであるエキストラバージン・オリーブオイルに含まれるトコフェロールやフェノール酸などの微量成分は、加熱により失われやすいため、生で食べる調理法も活用していきたい。

「毎日の日本の食卓で簡単に活用するならおひたしに垂らす、納豆にまぜる、塩鮭などの焼き魚にかけるなどがおすすめ。変わったところでは、焼き芋にかけても合います。寿司や刺身を食べるときには、オリーブオイルに醤油を少し垂らしてつけてもOK。醤油にオリーブオイルをまぜるのでなく、逆の分量で味わってみて。オリーブオイルは風味に様々な特徴があり、麺類や魚、野菜など淡泊な料理には比較的ライトなものを、肉類などには苦味、辛味がしっかりしたオイルを合わせると良いと言われています。日本に流通している商品は苦味、辛味がおだやかなライトなオイルが多いため、和食にも合わせやすいと思います」(根本さん)

誤解5 オリーブオイルは天ぷらやフライなどの揚げ物には適さない

誤解率48.4%

前述の通り、加熱調理にも問題はない。「通常フライを揚げる温度は約180度と言われていますが、オリーブオイルの発煙点(油を火にかけてから煙が出始める温度)はそれよりも高い210度。そのため、酸化しにくく、揚げ物におすすめです。発煙点に達するとオイルは酸化し劣化するので、より発煙点が高いオリーブオイルで調理するほうが理にかなっています」(根本さん)。

他の油と同様に使うことができ、カラッと軽く仕上がる点が特長だ。抗酸化効果が高いため、酸化しにくく繰り返し使うこともできる。エキストラバージン・オリーブオイルも、オリーブオイルと同じように揚げ物に使用できる。

誤解6 オリーブオイルはワインやウイスキーのように年数を経たものの方がよいとされている

誤解率34.5%

遊離脂肪酸が少ない、つまり、収穫からできるだけ早く製造されたものがフレッシュで高品質とされているため、答えはNO。一瓶を使い切る目安を聞いてみると「できるだけ早く。健康効果のためには1日に大さじ1~2杯をとるのがよいとされているので、250mL瓶だと1日大さじ1杯で約16日間になりますね。まずは1カ月くらいを目安に使い切るようにしてはいかがでしょう」と根本さん。オリーブオイルが身近になり、贈答品として高価なオイルがやり取りされることも…。そんなときも「特別なときに使おう」としまいこまずに、すぐに使いたいものだ。

誤解7 エキストラバージン・オリーブオイルは冷蔵庫で保管するのが望ましい

誤解率47.4%

オリーブオイルの中の成分が固まってしまうため、冷蔵庫保管は避けたほうがよい。温度を上げれば元に戻るが何度も繰り返すと品質が低下する。夏場の保管場所はキッチンの戸棚の中など冷暗所がベター。また、温度変化の少ない場所が理想であり、戸棚でも時間によって日が差し込む場所や、コンロの下や脇など調理によって温度が上下するところは適さない。

誤解8 良質なエキストラバージン・オリーブオイルは辛味や苦味が少ない

誤解率78.4%

こちらも答えはNO! オリーブオイルの辛味や苦味は、ポリフェノール類の含有量と関係しており、強いほど含有量が多く健康効果も期待できる。IOCのテイスターは微細なアロマや辛味、苦味を評価するが、一般消費者にとっても、テイスティングは品質の高いオリーブオイルにたどりつく効果的な方法だという。誤解2のところで示した「手摘みかどうか、摘んで何時間以内か、遮光瓶かどうか」といった基準や価格も品質の目安にはなるが、オリーブオイルを開封したら、その香りや味をぜひ試してみてほしい。

「香りと味のうち、初心者でも違いが分かりやすいのは香りのほう」と根本さん。「青々としたフレッシュな香りが良いとされ、トマト、トマトのヘタ、バナナ、青リンゴ、ハーブの香り、草の香り、アーモンドなどが表現の例として挙げられています。オリーブオイルを小さめのガラスコップなどに入れ、手で蓋をして、もう一方の手で包みこむように温める。28度くらいになると香りがたちはじめるので、ガラスの冷たさを感じなくなったら、蓋を放して嗅いでみてくださいね」(根本さん)。

(神谷真規子=フリーライター)

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