「おじさまランチ」が好き 男の味覚は永遠に子ども

2015/2/16

女と男のいい分イーブン

女と男はなぜ違う。職場で、家庭で、日々繰り返されるこまごまとしたすれ違いをテーマに、読者の皆さんも一緒に語り合いましょう。今週のお題は「男の味覚」です。

永遠の小学3年生?

アラサー独身女子

新婚の友人がぼやいていた。せっかく腕によりをかけた料理には反応薄なのに、ある日買い物する時間がなく、あり合わせの材料で作ったオムライス(しかも鶏肉なし)を出すと、夫が異常な喜びようで食べたという。

私も思い当たることがある。オフィス街にある喫茶店は、お昼になるとおじさんたちでいっぱいになる。人気メニューはオムライス、ナポリタン、ハンバーグ。小鉢にポテトサラダが付いてくる。

あれ、これって全部、お子様ランチに入っていた顔ぶれだけど……。どうして男性はケチャップ味に弱いのだろう。味覚は「永遠に小学3年生」なのかしら。

男女の味覚の間には深い溝がある。女性は新しいもの、食べたことのない食材に興味津々だけど、多くの男性は保守的だ。男友達は「子どもの頃に食べ慣れた味は大人になっても安心するんだよね~」なんて言っていた。

そういえば、以前付き合っていた彼氏にエビとアボカド入りの生春巻きを作ったら「普通の春巻きの方がいいな」とつぶやいていたな。張りあいがないけど、味覚を変えるのは今さら無理。男性の胃袋をつかみたいなら、お子様味の料理を練習するのも、ひとつの手かな?

男は黙ってケチャップ味

バブル世代既婚

東京駅から新幹線で出張となれば、お供は鶏の空揚げとチキンライスの「チキン弁当」と若いころから決めている。安くて安心できるから。目新しい弁当もおいしそうだが、定番の魅力には負ける。購入者は男性が圧倒的に多いと聞くから、男がケチャップ味好きなのは本当だろう。

イラスト 松川 久美

でも、それをお子様みたいだとバカにするのはどうかと思うね。この場面ではこれを食べる、という験担ぎみたいなことは女性もするだろう。

男が家でオムライスを望んだからといって、本心と受け止めるのもやめておいた方がよい。ボクがかつての恋人に頼んだ理由は、料理の腕が信じられなかったから。チキンライスと薄焼き卵くらいは誰でもできる。ケチャップ味なら調味の心配もない。

異常に喜んだ夫の気持ちは想像がつく。妻の料理に感謝はしているのだが、コメントが面倒なのだ。「きょうは○○を使ってみたの」とか言われても、わからないことがある。どんな料理も「おいしいよ」と言うしかない。

安っぽくてもいい。問答無用の間違いない定番が食べたい。そんなとき、ボクはチキン弁当やオムライスを選ぶ。

そういえば今週末の料理当番、ボクだね。どうする? 君もオムライスでいいよね。