続々登場「3万円ノート」 11.6型液晶で性能も十分
かつて一世を風靡した「ネットブック」をほうふつとさせる、実売3万円台の格安ノートパソコンが続々と登場している。これらは米国で、2014年9月ごろから300ドル程度で販売されていた製品。国内でも同年12月に、日本ヒューレット・パッカードとASUSが販売を開始した(図1)。
格安ながらも、以前のネットブックのように「安かろう悪かろう」の製品ではない。搭載するCPU(中央処理装置)や液晶サイズは売れ筋の8型タブレットと同等以上。ウィンドウズ8.1はタブレットでも軽快に動くように設計されている。ウェブやメールなどの作業なら、問題なくこなせる性能だ(図2)。
一方で、工夫を必要とするのがファイル管理。ストレージ容量が32ギガ程度と少ないため、大量のファイルの保管には不向きだ。SDカードをストレージ代わりに使うか、無料で使える100~600ギガのクラウドストレージを、うまく活用する必要がある。
このほか、HDMI入力端子に挿して使うスティック型の2万円パソコンも登場している(図3)。ひと回り大きなUSBメモリーというような形状で、パソコンの画面を映す手軽な方法として注目を集めそうだ。
(ライター 原如宏)
(日経PC21 2015年3月号の記事を基に再構成)
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