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デビュー2年で武道館 女子アイドル業界、異変あり 日経エンタテインメント!

2014/12/15

ライブ市場も同様。メジャーデビュー日から、ブレークの目安のひとつされる初の日本武道館公演までの日数を調べると、以前は平均で3年前後だったのが、2013年から2年程度で到達するグループが現われている(中図)。一方で2000日以上かかったグループも複数おり、新旧を取り混ぜて市場が活性化していることが分かる。

ある関係者は「ジャンルや趣味のひとつしてしっかり定着させるには、ここ1~2年の動向が鍵になる」と指摘する。各陣営の次の一手がアイドルシーンの継続性に大きな影響を与えそうだ。

■関係者が口をそろえる、2014年、ブレークした2組のアイドル

変動の兆しを見せ始めた女子アイドルシーンにあって、「2014年、ブレークしたアイドルは」と質問すると、ほとんどの関係者が名前を挙げるのがでんぱ組.incとBABYMETALだ。

でんぱ組.incは、2014年3月のシングル『サクラあっぱれーしょん』が初めてオリコン週間チャートトップ3入りし、同年5月には初の日本武道館ライブを行った。BABYMETALも同じく、2014年3月に初の日本武道館公演を実施。両者とも、その後も勢いが加速し、でんぱ組.incは2015年2月に代々木第一体育館、BABYMETALは同年1月にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを行う。

でんぱ組.incは色とりどりの衣装でおもちゃ箱をひっくりかえしたようなイメージがあるのに対し、BABYMETALはモノトーンが基調のビジュアルでストイックな印象を受ける。イメージ的には対照的な2組だが、実はブレイク要因には共通点が多い。

■音楽性を絞り、アイドル性とアーティスト性を両立

まず両者ともコンセプトの柱に音楽性を据えていること。でんぱ組.incは、2000年後半に秋葉原のアニメやゲーム音楽のシーンを中心に発祥した「電波ソング」を歌う。「萌えキュンソングを世界にお届け」というキャッチフレーズのとおり、電子音を多用し、BPM(Beats Per Minute=音楽のテンポ)が早く、そこに情報量の多い歌詞を詰め込むのが特徴だ。

一方、BABYMETALは「メタルとアイドルの融合」というコンセプトを掲げる。

本来、音楽性に関してアイドルは、シングルごとにテクノだったり、ロック寄りだったりと「何でもあり」が主流で、それが面白みのひとつでもある。そこをあえてジャンルを絞ることで、アイドル性とアーティスト性とを両立した。

自らのコンセプトを、初の日本武道館公演で分かりやすく表現したことが、その後の活動に勢いを与えたことも両者に共通する。

2014年5月6日のでんぱ組.incの日本武道館公演では、ライブの前半に、デビュー当時から活動の拠点である秋葉原のライブカフェ「ディアステージ」と同じ大きさのステージを設置。自らのルーツを示す一方、客席はカラフルなペンライトで埋め尽くされた。

2014年3月1、2日のBABYMETALは、センターステージを設置し、アリーナにはスタンディングエリアを採用。メタルやロックのライブのようなクラウドモッシュやサークルモッシュが発生した。

こうした活動が起爆剤になり、より話題性の高い活動につながり、一般層にも名前が浸透した。でんぱ組.incは、「カップヌードル」などのCMに出演、BABYMETALは、米国でレディー・ガガのサポートアクトとして起用され大きなニュースとなった。

音楽性やコンセプトを徹底することで、コア層以外のファンも獲得。さらに活動の幅を広げ、ブレイクにつながった。

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