エンタメ!

エンタウオッチング

ネット配信、黒字化の先へ 「放送外」に走るテレビ局 日経エンタテインメント!

2014/12/11

一方、地上波のドラマ、バラエティーを中心に配信するオンデマンドサービスを黒字化したフジテレビ。コンテンツ事業センター室長の冨川八峰氏に次の一手を聞いた。

■フジテレビはオリジナルの無料動画を拡大、専門型チャンネルにも挑戦

【冨川氏】 動画のサービスについては、有料か無料か、地上波の番組かオリジナルかという2軸で、満足度の高いサービスを考えています。今力を入れているのは、無料のオリジナル作品ですね。このカテゴリーには『めちゃ×2ユルんでるッ!』を生配信するゼロテレビがありました。さらに、2014年1月にフジテレビ+、7月にビデリシャスを立ち上げました。

ビデリシャス。「ボクらの県民丼」や「世界の食卓を旅しよう!」など、食と旅をテーマにした動画を毎日更新

食と旅をテーマにした3~5分程度の動画を毎日配信するビデリシャスは、我々だけでなく一般のクリエイターにも動画をアップしてもらうYouTubeのチャンネル。動画を作ってくれるクリエイターには撮影スタジオを無料で開放し、宣伝や営業はこちらで行う。そして、再生回数が増えることで得られた広告などの収益を、貢献度に応じて配分する。

これは今、アメリカで爆発的に普及する「マルチチャンネル・ネットワーク(MCN)」というモデルを具現化したものです。こうした専門性が高い短時間の動画はスマホではよく見られるのに、テレビ局はあまり作ってこなかった。ビデリシャスのような仕組みでビジネスができるのか、模索を始めたところです。

一方で、『めちゃ×2ユルんでるッ!』のように無料の生配信後、アーカイブが有料で売れるものもある。無料のオリジナル動画からより大きな収益を生むために、3つあるサービスを統一・整理することなども考えています。

今空白になっている、地上波の無料配信も、実現に向けて社内で様々な検討をしているところです。無料動画の広告市場は相当伸びしろがある。米国大手の動画配信会社ネットフリックス上陸の噂もありますし、どんな状況にも対応できるようにしていきます。(談)

(ライター 長昌之)

[日経エンタテインメント! 2014年11月号の記事を基に再構成]

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL