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いつか離婚できますように…夫が知らない主婦の決心

2014/11/18

日経DUAL

 大反響を呼んでいるコミックエッセイ『離婚してもいいですか?』(KADOKAWA)。一見、どこにでもありそうな平和な家庭ですが、主人公の志保の頭に「離婚」の2文字が浮かばない日はありません。じわじわ描かれる、結婚9年目、2児の母親である彼女の日常に、「大共感して大号泣して、でもここまで自分の気持ちを分かってくれる本があるだけで頑張れる」などの反響が集まっています。「ぼんやり離婚願望主婦」を取り上げた作品の魅力、誕生の裏側、夫婦のあり方について、作品を手掛けた松田紀子編集長に聞きました。(聞き手は羽生祥子・日経DUAL編集長)
(C) Hiroko Nohara/KADOKAWA MF
 このコミックエッセイの主人公は、主婦の志保・34歳。6歳と8歳の息子達と夫の4人暮らしだ。物語は、ある朝のシーンから始まる。朝ごはんを準備する志保。そして、起きてきた夫は、朝食の食卓で、家族と会話をすることなく一人、パソコンに向かっている。夫は目玉焼きにしょうゆ派。志保はソース派だ。

■ぼんやり離婚願望主婦のモヤモヤ感

羽生:「離婚してもいいですか」、一気読みしちゃいました。パソコンをカチカチ叩く音から静かに始まって。イラストが可愛いからドロドロしてないんですけど、どんどん話に吸い込まれていっちゃう。

松田:導入シーンは私も下絵の段階から引き込まれました。

羽生:食卓で「目玉焼きはやっぱりしょうゆだよな」と呟く夫に対して「一生、ソースをかけてやる」っていう志保さんの頭の中のセリフにドキッとしたり、結末にもびっくりしました。

松田:静かにともった炎にゾワゾワする感じがずっとあって、最後まで読んじゃいますよね。

『離婚してもいいですか?』 野原広子著/メディアファクトリーコミックエッセイ編集部/KADOKAWA

羽生:そもそも出版のきっかけは何だったんですか。

松田:結論の出ない内容にモヤモヤする様子をコミックエッセイ化できないかと思いまして。今回の離婚という微妙なテーマを考えたときに、「離婚しました」っていう作者本人のドタバタ劇だと、その家庭の状況に制限されるものになってしまいますから、半分フィクションのような物語のほうが多くの方に「モヤモヤ」を共感して頂けるかと思ったんです。

羽生:そのモヤモヤ感に共感する既婚女性は多いだろうと?

松田:そう。決定打はないけれど、「離婚」の2文字を思い出さない日はない「ぼんやり離婚願望主婦」。作者の野原さんはキャラの心情を描くのがお上手なので依頼しました。

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