飲むだけで、夏バテ・冷え・肥満を改善 健康茶入門

日経ヘルス

植物の葉や実を用いて作る健康茶。古くから、便秘、冷えなどのちょっとした不調の改善に使われてきた。苦いイメージがあるかもしれないが、フライパンで炒れば、おいしく飲める。夏バテ、むくみ、美肌、高血圧の改善などに効果を望める、初心者にお薦めの健康茶10種を紹介しよう。

昔から“おばあちゃんの知恵”として愛されてきた健康茶だが、長時間煮出すのは面倒だし、「苦くておいしくなかった」という記憶のある人も多いだろう。

崇城大学薬学部の村上光太郎教授は、市販の健康茶を飲む場合、茶葉をから炒りすることを薦める。「植物の苦い、渋い、えぐいなどのイヤな味は、主にミネラルに由来する。ミネラルつまり金属の味は、焦げの味を加えると感じなくなる作用がある」(村上教授)。また、加熱で茶葉の表皮細胞を傷つけると、湯を注いだときに成分が出やすい。

「味やにおいが人間の脳に与える影響は大きく、まずいと思いながら顔をしかめて飲むよりも、おいしいと感じながら飲むほうが成分の吸収がよくなることがわかってきた」(村上教授)

古くから飲まれてきた健康茶だが、ゴボウ茶のクロロゲン酸やカキの葉茶のケルセチンといったポリフェノールのように、効果を生む成分についても解明が進んできた。「山や野原に生えている野草を原料とした健康茶は、その土地のミネラルも含む。これらの複合的な作用により効果が高まると考えられる」(村上教授)。“良薬口に苦し”はもう古い。健康茶をおいしく飲んで、不調を改善しよう。

成分がよく出て香ばしくなる「フライパン炒り」
 市販の健康茶は急須でいれるだけでは、成分がよく抽出されないこともあるという。事前にから炒りすると、短時間でも成分が湯によく溶け出すようになり、味もおいしくなる。
[1]大きな葉や茎は細かく刻んでおく。 [2]フライパンに入れ中火で炒る。一部が焦げて煙が出始めるくらいまでよく炒る。 [3]急須に10~30グラムくらいを入れ、熱湯を注ぐ。 (写真:福岡拓)
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初心者にお薦めの健康茶10種