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仕事で高揚した瞬間を書き出すと、キャリア選びのヒントが得られる(写真はイメージ) =PIXTA

仕事で高揚した瞬間を書き出すと、キャリア選びのヒントが得られる(写真はイメージ) =PIXTA

「35歳になったことをきっかけに40歳までの間にキャリア選択を見直したい」という転職の事前相談を受けることが増えています。「人生100年時代」と言うキーワードと「45歳早期退職」というニュースを同時に目にする中で、仕事人生の真ん中を迎える前に、長期設計を考え直したいというニーズが増えていることを実感します。今回は、ミドル世代のキャリア選択について考えてみたいと思います。

自分の人生を本当に自分で舵取りできていますか?

人生を自分で舵取りできていますか。会社などの他者に自分の未来を預け過ぎていませんか。

転職相談の前段でこんな質問をすると、「そんなことはないと思うが、よく考えたらそこまで自分の意思を前面に出せていないかも……」と答える人が結構います。

また、転職活動を始めたきっかけを質問すると、会社の業績が厳しくなったからとか、今の上司と合わないからもうやっていけない、本意でない仕事に異動を命じられたなど、自分起点ではなく、会社や環境が起点となってアクションを起こさざるを得なくなった人たちのほうが多いという現実もあります。

自分起点で動こうとした人よりも、受動的な理由で転職を考える場合、準備不足であったり、精神的に焦ったりすることも多く、転職そのものの満足度が高くなかったり、あるいは転職してもすぐに転職を繰り返したりという事態を招くことがあります。自分の人生に関する意思決定を、自分主導で行うことは、幸福度を大きく左右することにつながります。

学生時代の就職先選び、入社後の人事異動、昇進・昇格、キャリアの節目となる大きなできごとについて、「なんとなく」とか「会社の意向で」など、自分が自分で意思決定したわけではなく、自然な流れで過ごしてきたという人も多いのではないでしょうか。

仕事の目標設定などもこれと同じで、自分の能力や実力に合わせた目標設定ではなく、組織全体の最適性と調和をもとに与えられた目標に慣らされてしまっているということはありませんか。

自分で大きな決断をしなくても、それなりにライフイベントを積み重ねていけてしまう。ここに会社員としての働き方の大きな落とし穴があります。

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