まねしやすい仕事術が満載
以下3章から6章で、トップ5%リーダーの行動ルール、自分磨き、チームを活性化するアクション、行動をチーム全体に浸透させるテクニックの順で詳述していく。著者は「はじめに」の中で、本書は「悩めるビジネスパーソンのショートカット本」だと位置づけている。「人事評価トップ5%リーダーの言動を真似して、同じように突出した成果を出してもらいたいのです」と呼びかける。
「社内会議の冒頭2分は雑談する」「話が詰まったときはクローズドクエスチョン(YES/NOで答えられる質問)を使う」……本書に詰め込まれた小さな行動習慣はちょっと試してみるのにちょうどいい。「悩めるリーダー」なら一読の価値はありそうだ。「トップ5%リーダーの59%がやっている行動など数字で示されているため、納得感がある。そのせいか店頭での動きもいい」とビジネス書を担当する川原敏治さんは話す。
中小企業向けの経営指南書が上位に
それでは先週のランキングを見ていこう。
(1)99%の社長が知らない 会社の数字の使い方 | 小山昇著(KADOKAWA) |
(2)なぜDXはバックオフィスから始めるとうまくいくのか | 中小企業DX推進研究会編著(金融ブックス) |
(3)AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣 | 越川慎司著(ディスカヴァー・トゥエンティワン) |
(4)会社四季報 業界地図2022年版 | 東洋経済新報社編(東洋経済新報社) |
(5)マンガでわかる バフェットの投資術 | 濱本明監修(スタンダーズ) |
(八重洲ブックセンター本店、2021年9月5~11日)
1位は中小企業経営者に人気の小山昇氏の本。会社をつぶさない数字の見方・使い方を説く。2位の本は会計事務所による中小企業向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)指南本だ。今回紹介したトップ5%リーダーの行動分析本が3位だった。4位は業界研究ムックの最新刊。バフェット氏の投資哲学と人生をマンガに仕立てたと婦し指南の本が5位に入った。
(水柿武志)