【日本語訳】
英国の競争・市場庁(CMA)は20日、米半導体大手エヌビディアによる英半導体設計大手アームの買収について「競争上の深刻な懸念がある」とする報告書をまとめた。英政府は報告書を受け、最大400億ドル(約4兆4千億円)の大型買収を阻止するかどうかを精査する。
アームは半導体の設計図をエヌビディアを含めた顧客企業に提供し、ライセンス収入を得ている。米半導体大手のクアルコムやインテルは、競合企業であるエヌビディアの傘下にアームが入ることを警戒している。
CMAは報告書で、買収によってアームが囲い込まれる状態になり、「エヌビディアの競合企業の競争力が損なわれる懸念がある」と言及した。

wary of ...に注目してみよう!

今回取り上げる単語は、wary of...です。

記事には、...Qualcomm and Intel are wary of Arm becoming a subsidiary of competitor Nvidia.(クアルコムやインテルは、競合企業であるエヌビディアの傘下にアームが入ることを警戒している)とあります。こちらで押さえたい表現がwary of ...です。waryは「用心深い」「慎重な」という意味で、人や物事に対して、警戒心を抱いて注意深く行動することを表すときに使います。今回のようにbe wary of ...ingで「~することを警戒している」「~を懸念している」のようなニュアンスになります。また、Be wary of subsidy fraud.(給付金の詐欺に気をつけましょう)のように、be wary ofのあとに名詞を続けて使うこともあります。ofの代わりにaboutを使ってもOKです。

Speak up! 会話での使い方をみていきましょう。

【シチュエーション1】
A: Has the contract with ABC been signed yet?
  ABC社とはまだ契約しないのですか?
  
B: Not yet. The company is a little wary about investing money in a new market.
 まだです。会社は新ビジネスの投資にやや慎重なようです。

a little wary about ...ing で「~に少し慎重な姿勢だ」という意味になります。何らかの理由があって、二の足を踏んでいたり、警戒しているような状況を表します。

【シチュエーション2】
A: It seems there was a mistake in the estimate I made.
  こちらの作った見積書に間違いがあったようです。
  
B: We need to be extremely wary of making mistakes with prices.
  金額には細心の注意をしないと。

extremelyは「非常に」と程度の大きさを表しますので、extremely wary of ...で「最大限慎重な姿勢で」つまり「細心の注意を払う」といったニュアンスになります。need toをつけることで、「細心の注意を払う必要がある」となります。

【シチュエーション3】
A: What's the new guy Kevin like?
  異動してくるケビンってどんな人?
  
B: He seems like a nice guy, but he's actually very sneaky, so be wary of him.
  いい人そうだけど、すごくずるい人だから気をつけて。

Be wary of ...で「~には用心して」という意味があります。問題のある人や物事に対して、「信用しちゃダメだ」「(だまされないように)気をつけて」と忠告するような場面で使います。

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wary…..ほかにもこんな使い方