期間指定は「ピリオド2つ」 あなたの知らない検索ワザ
一歩先行くグーグル検索のコツ(上)
【ネットから消えたページを見たい】
見たかったウェブページが削除されていたり、サイトがメンテナンス中で表示されないことがしばしばある。だが、がっかりするのは早い。グーグルのサーバーに残っているキャッシュ(複製)を使ってページを見られる可能性があるのだ(図1)。
検索結果一覧で、URLの右隣にある「▼」マークをクリックし、「キャッシュ」を選ぼう。すると、サーバーに保存されている内容が表示される(図2、図3)。見たいサイトのURLがわかっているなら、検索欄に「cache:」に続けてURLを入力して検索してもよい。直接、そのサイトのキャッシュを表示できる(図4)。
グーグルの隠れた便利検索機能はほかにもたくさんある。その1つが、期間を指定して検索する方法だ。ある事件について当時の情報を調べたい、あるいは逆に新商品など最近の情報だけに絞って調べたいときなどに役立つ。検索結果を表示している状態で「検索ツール」から「期間指定なし」を押し、対象期間を指定すればよい(図5)。
もっと簡単に期間を指定する方法もある。例えば2010年以降の事柄を調べたいなら、年の数字に半角ピリオドを2つ続けた検索オプションを加えて、「2010..」としてやればよい(図6)。
エクセル形式のテンプレートファイルやPDF形式で配布されている文書だけを探したい。そんなときはファイル形式を指定して検索できる(図7)。
エクセル関数の使い方をPCオンラインで探したいというように、見たいサイトが決まっているなら、サイトのURLを指定しよう(図8)。
実はグーグルはウェブ検索以外にも便利に使える。例えば、宅配便の伝票番号を入力して検索すると、荷物の配送状況のページに素早くアクセスできる(図9)。プロ野球などスポーツの結果を知りたいときも簡単。チーム名で検索するだけだ(図10)。ドルやユーロなどの外貨を円に換算したり、インチやポンドなどの単位をおなじみのセンチやキログラムに変換する計算もグーグルでできる(図11)。
【この写真の城がどこかを調べたい】
写真に写っている建物がどこかわからない、有名人の名前が思い出せない――。こんなときは検索キーワードを入力しなくても、画像そのものを使って検索できる(図12)。
例えば、ブログに掲載されている写真の場所を知る方法を見てみよう。まず画像のプロパティを開いて、画像のURLをコピーする(図13、図14)。次にグーグルの画像検索でカメラマークのアイコンをクリックし、コピーしたURLを貼り付けて検索を実行する。パソコンに保存している画像をアップロードして検索することも可能だ(図15)。すると、写真の場所がどこかだけでなく、類似画像までまとめて探せるので、検索の効率がぐっと上がる。
ウェブブラウザーとしてクロームやファイアーフォックスを使っていれば、もっと簡単に画像による検索ができる。IEのように画像のURLをコピーしなくてもよい。画像を検索窓に直接ドラッグするだけで検索できる(図16)。パソコンに保存した画像を使って検索する場合も、同様に画像をそのまま検索窓にドラッグすればよい。
(ライター 岡本ゆかり)
(日経PC21 2014年9月号の記事を基に再構成)
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