自分なりの絵作りを追求できる

コンパクトで軽い「Z fc」はどんなシーンでも活躍する。古民家にある囲炉裏を撮ったカットだが、ISO10000ながらとてもノイズが少なくクリーンな描写になった。炎の様子から鉄瓶のディテールまでもしっかりと見てとれる
「Z fc」は電子ビューファインダー(EVF)も見やすい。約236万ドットの有機ELパネルを採用し、視野率約100%、倍率約1.02倍と、被写体を確実に見据えながら、構図をキッチリと見極められる。路上に昔懐かしい落書きを発見し「Z fc」でキャプチャーした。地面の質感がよく捉えられた
「Z fc」を手に街に出かけるとワクワクする。バッグから出して、首や肩から提げてさっそうと歩きたくなるカメラである。起動もオートフォーカスも高速で、サクサクと街中スナップ撮影を楽しめるカメラになっている。撮影中に幾度となく「あ、ニコンのアレですね!」と声をかけられた
カッコいいデザインの「Z fc」だが操作性もいい。シャッターボタン脇に設けられた露出補正ダイヤルは、簡単かつ意のままに写真の明るさをコントロールできるので、カメラ初心者でも写真の世界の楽しみにすんなりと入っていけることだろう。自分なりの絵作りを追求できるカメラである
おしゃれで軽量コンパクトな「Z fc」は、カメラを持つ楽しみと写真を撮る楽しみを存分に味わえる。写りはもちろん素晴らしいが、カメラを眺めるだけでも笑みが漏れてしまうほどである。短い期間だったが都内を撮り歩いて本当にニヤニヤが止まらなかった。「Z fc」はそれくらい気分を高揚させてくれるカメラなのだ
三井公一
 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/