「やりたいこと」「できること」の解像度の上げ方

皆さんのコミュニケーションスタイルやこだわりもあると思いますので、「人物情報流通力」をどうやって上げていくかは、それぞれの好むやり方で試みてください。SNS(交流サイト)上での個別コンタクトやタイムラインでの発信も効果的ですね。

「やりたいこと」と「できること」の解像度を上げるには、どうすれば良いか。個別のキャリア面談や、オープンセミナー、ワークショップなどでしばしば質問を受けます。

まずはとにかく言語化してみる(書いてみる)ことをお勧めします。「やりたいこと」とテーマに書いてみて、「うーん、そうなのかな」と、いま一つ腑に落ちないなら、書き直してみる。頭の中だけで考えずに、実際に文字に書くことによって、徐々に輪郭がはっきりしてくるものです。だから、面倒くさがらず、自分でしっくりくるまで、「自分がやりたいこと、できること」を書き出してみてください。

発見法のヒントを一つ挙げれば、「やりたいこと」については、「自分が最も時間とお金を使ってきていること」が何かを確認してみてください。たとえば、スケジュール帳やクレジットカード記録を見れば、時間とおかねの「支出先」が分かるでしょう。基本的にはそれがそのままか、あるいは直接ではなくても、それに関連するところに大概、自分が本当にやりたいことは存在しています。

「できること」については、「あなたをよく知る人(家族やパートナー、旧来の友人)に聞いてみる」ことと、「他の人が苦痛だと思うことで、あなたは全く苦にならないことはないか、あるとすれば何か」を確認してみれば、それがあなたの特長・強みと言えるものであることがほとんどのはずです

リーダーとして大成する人で、「やりたいこと」と「できること」を自覚していない人はまずいません。漠と過ごしても、解像度を上げて過ごしても、時間は等しく過ぎていきます。次世代リーダーの皆さんには、「やりたいこと」と「できること」の解像度を上げることによって、人生で最も旬な時期を密度濃く過ごしてほしい。それが転職の成功にも直結するのです。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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