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運営するキャリアSNSの累計ユーザー数は5万人を突破

運営するキャリアSNSの累計ユーザー数は5万人を突破

友達または「友達の友達」同士でつながり、近況を共有し合ったり、副業や転職のスカウトメッセージを送り合ったりできるキャリアSNS(交流サイト)「YOUTRUST(ユートラスト)」。累計ユーザー数が5万人を超えるサービスに急成長した。運営会社のYOUTRUST(東京・渋谷)の岩崎由夏代表は転職市場のトレンドをどう見るのか。「会社のために滅私奉公していれば、年収はやがて上がる」という時代はすでに崩壊していると語る。

(下)年収右肩上がりの転職へ 人とのつながり、重み増す

――ユートラストを立ち上げた背景は。

私の前の勤務先はディー・エヌ・エー(DeNA)です。そこで人事担当として新卒・中途採用に携わっていました。次のキャリアを考えたタイミングで、自分自身も求職者として転職活動を経験しました。その中で、従来の転職市場のあり方に違和感を抱いたのが、起業のきっかけです。

転職を考えたとき、多くの人が頼るチャネルの一つとして、企業と求職者の間を仲介する転職エージェントがあります。しかし、このサービスがどのような仕組みに基づいて運用されているのかはあまり知られていません。

転職エージェントは顧客である企業に対して求職者を紹介することで、報酬を得ています。求職者が入社を決めた後、その年収の30~35%ほどが成功報酬として支払われるのが通例です。

「カネがあるところに人が流れる」転職市場に疑問

すると、採用側の企業の中にはエージェントへの報酬をより高く設定することで、求職者に自社の求人が紹介される優先順位を上げようとするところも出てきます。この「カネがあるところに人が流れる」構造に、採用領域に携わる一人として疑問を抱いていました。このままでは10~20年後の日本を支えるような有望なスタートアップ企業は、相対的な資金力の乏しさ故に、人材獲得で不利な状況に置かれやすくなります。

求職者も同様に不利です。「あなたに合う求人を紹介します」と言われながら、実際に提示される求人はエージェントと顧客企業の都合であらかじめ取捨選択されていることが多いからです。もちろん、エージェントに悪意はありませんし、ニーズがうまく合致してよい転職先に恵まれることもあります。ただ、求職者の人生にとってフェアでない状況を生んでしまう構造を変えたいと思いました。

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