SKY-HI デビュー後に自らの信念支える「学びの力」を連載 SKY-HI「Be myself, for ourselves」(13)

日経エンタテインメント!

8月13日、SKY-HIによるオーディションプロジェクト「THE FIRST」が最終回を終え、7人組ボーイズグループ「BE:FIRST」が発表された。これからボーイズグループはどんな活動を予定しているのか。また、SKY-HIは「BE:FIRST」や自身が経営するBMSGのビジョンをどう考えていくのか……聞きたいことは山ほどあるが、本インタビューは最終回前。今回は、番組の終盤に突如「トレーニー(育成生)」が生まれた理由について改めて尋ねた。[「BE:FIRST」や「THE FIRST」についてはこちら

SKY-HI(日高光啓)は新しいボーイズグループ結成のためにオーディション「THE FIRST」を開催(写真:上野裕二)

最終審査前の4次審査「VSプロアーティスト審査」では、脱落した最年少メンバーのルイ(14歳)を、BMSG初のトレーニーとして迎え入れることを発表するサプライズがあった。この発表は、今回のオーディション「THE FIRST」によるボーイズグループの誕生だけでBMSGが終わらないという未来を大きく感じさせるステートメントだった。

一方、ミクロな視点で捉えれば、たとえ最終メンバーに選ばれなくても、個々のメンバーに別の希望の道が拓けたようにも感じられた瞬間だった(そして今、結果的に「BE:FIRST」から漏れたボーイズにもそれぞれの幸福な音楽活動をサポートする道が用意されつつある)。

「(VSプロアーティスト審査で)ルイのトレーニー契約を発表してから、残った10人の緊張感が少しだけ緩んだようにも感じました。オーディションに通過することだけがすべてではない、とみんなが感じた瞬間だったとも思います。

まさに現代っぽいなと思うんですが、その前に行った擬似プロ審査での追い詰められた空気の中よりも、割とVSプロアーティスト審査後のほうが伸び伸びと実力を伸ばしていったんですよね。もちろん、ここまでの合宿で努力をする癖がついたり長い緊張感があったからこその、「前向きな弛緩(しかん)」と「さらなる成長」なのだと感じますが。

ルイは、非常に才能のあるメンバーですし、アーティストとして僕と少し似たタイプだなというのも初めて会ったときから感じていました。ただ、彼を最終メンバーに残すことに躊躇(ちゅうちょ)する理由が大きく2つありました。

1つは、現状の彼の状態でデビューグループに入れた場合、ダンスや歌のレンジを、ルイに合わせて作らなくちゃいけないことが多くなってしまう点。つまり、グループ全体のクリエイティブに影響を与えてしまう可能性が大きいと感じました。(擬似プロ審査の課題曲)『Be Free』のときから、ルイだけどうしても声のレンジが狭くてレコーディングでも苦しそうだったし、ダンスでも動きが追いついていないところが見受けられました」

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