カフェ花見の人気メニューの1つ、オムレツ風の「カレーやきそば」

NHKの大河ドラマ放映を記念し、市中心部に今年2月にオープンした「深谷大河ドラマ館」から徒歩5分ほどの距離にある「カフェ花見」。ここで出合えるのは、オムレツ風のカレーやきそばだ。ブルーの大皿で供されたカレーやきそばは、ふわとろの卵焼きで覆われている。卵焼きの上には青のり、かつおぶし、そして12月~3月の旬には深谷ネギが加わる。

キャベツ、モヤシ、豚肉の入った焼きそばを、オムレツと共に食べ進むうちに、秘伝のカレールウに出合う趣向だ。てっぺんにチョコンと乗った渋沢栄一の顔を描いた旗が、お子様ランチのようでかわいい。

3代目オーナー、岡村淳代さんは「店のコンセプトは『昔ながらの喫茶店』で、ナポリタン、オムライス、カレーなどそれぞれにファンがいます」と語る。焼きカレーも提供しており、バリエーションとしてカレーやきそばを加えたそうだ。

「カフェ花見」の渋沢愛は深い。店には渋沢本が並び、「昔から栄一翁を紙幣にしようという運動もあったんですよ」と、幻の「拾万円紙幣」を見せてくれた。

居酒屋「大八」で提供しているクジラ肉のカレーやきそば

それにしても暑い。ビールの力で蘇生したい、と立ち寄ったのが深谷駅近くの「ふっかちゃん横丁」。実はこの横丁、深谷商工会議所の八ツ田さんが携わった「作品」でもある。10数年前、駅前の複合商業施設が撤退すると中心市街地の衰退が一気に加速し、付近に公共トイレすらない状況に陥った。そこで飲食9店と物販1店が集積して誕生したのが「ふっかちゃん横丁」だ。

「カレーやきそば」を出す店もいくつかある。入ったのは居酒屋「大八」で、地酒に刺し身や地元野菜などのメニューが豊富。締めのメニューには豚肉、鯨肉の2種類のカレーやきそばがあった。大八の店主、本田忠幸さんは東北は仙台の出身。高校卒業後に上京して洋菓子専門学校で修業し、居酒屋のバイトなどでメニューのレパートリーを広げた。大手洋食チェーンに就職し、深谷の事業所で働いた後に独立し、現在の店を始める。「飲みに来た八ツ田さんに『カレーやきそばをやろう』と誘われたんです」

鯨肉のカレーやきそばを作ってもらうと、縮れ麺の焼きそばに、カレーのデミグラスソース、おたふくソース、具材にキャベツ、ニンジン、ピーマン、タマネギと、深谷ネギのラッキョウ酢漬け。鯨肉の味が郷愁をそそる。どれも夏のビールにピッタリではないか。

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