希少な特産素材 地元でアイス化

ご当地の食材とアイスは相性が良い。果物やミルクなどの特産品は収穫の時期や量に限りがある。大量生産する大手アイスメーカーは素材の安定調達が見込めないため取り扱いにくい。地場の氷菓店や和菓子店が顔の見える関係を築いた地元の生産者から材料を仕入れ、手作業でアイスに仕立てるのに適している。

コロナ禍で巣ごもり生活が続くなか、自宅でアイスを楽しむ人は増えている。日本アイスクリーム協会(東京・千代田)が昨年10月に全国の男女1200人に行った調査では、新型コロナウイルスの感染拡大後にアイスの購入機会が増えたと答えた人は全体の28%で、「減った」(9%)を上回った。自宅でアイスを食べる理由(複数回答)は「おいしさや甘みを楽しむ」(67%)ほか、「幸せな気分になる」(37%)「気分転換したり、やる気が出る」(31%)と続いた。

コロナ禍で当面は「ご当地」へ気軽に出掛けにくい。地域おこしの思いもこもったアイスバーを取り寄せて、全国各地の風土を感じてみては。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。商品名(メーカーの所在地)(1)1本あたりの税込み価格の目安(メーカーでの直接購入や量販店では単品で入手できるが、通販はセット販売も多い。送料別)(2)メーカー名(3)販売サイトのURL。写真は鈴木健撮影、スタイリングは西崎弥沙。

■調査の方法 ご当地の名物素材を主役とする、取り寄せ可能なアイスバーを専門家に取材。21種類を集めて感染対策に留意して試食会を開いた。「ご当地らしさがあるか」「素材に存在感があるか」「味」の観点から専門家が1~10位までを選び、結果を編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽飯野修平(明治 食品開発本部)▽宇多聡子(「エル・グルメ」エディター)▽佐藤ひと美(スイーツライター)▽シズリーナ荒井(アイス研究家)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽霜田奈奈(アイエンター メディアGr)▽宝田一夫(雪和商事社長)▽二村英彰(アイスクリームプレス社長)▽はなとも(スイーツライター)▽原田麻子(かき氷の女王)▽松本学(ご当地グルメ研究会代表)=敬称略、五十音順

(松浦奈美)

[NIKKEIプラス1 2021年7月31日付]


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