Snow Manに次いでCDセールスが高いのが、King & PrinceやSixTONESで50万~60万枚級、次いでKis-My-Ft2やジャニーズWEST、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMPの25万枚級、KinKi Kids(この集計期間中ではシングルなし)やKAT-TUN、Sexy Zoneの20万枚級、そしてNEWSやV6の15万枚級と続き、この12組がいずれも年間トップ50内に入る高セールスというのがすごい。特に、ジャニーズWESTが紅白未出場ながら上位にいることから、今後の躍進が期待される。

2位、4位、8位には乃木坂46と櫻坂46がランクイン。集計期間対象外だが、6月9日発売の乃木坂46「ごめんねFingers crossed」が7月末時点で約80万枚、5月26日発売の日向坂46「君しか勝たん」が約57万枚と、いずれも年間トップ10レベルに売り上げている。

12位から21位にはSKE48、STU48、HKT48など各地方を本拠地とする48グループが健闘している中、本家AKB48の新曲も9月29日に発売となる。新曲「根も葉もRumor」は、激しいロックダンス(ストリート系のダンスの一種)を取り入れたかなり野心的なアッパーチューンだが、AKBグループの今後を占う1作として注目される。

CDもストリーミングも強いNiziU

2020年に日韓合同のグローバルオーディションで誕生した女子9人組のNiziUは9位と10位にランクイン。トップ10の中で、唯一CDもストリーミングも人気のアーティストだ。これはパッケージでミュージックビデオのメイキングやブックレットなども楽しみたいコアなファンから、楽曲のみ楽しみたいライトなファンまで幅広く支持されているということだろう。

ジャニーズ系、坂道&AKB系、そしてNiziUやTWICE、JO1など韓国オーディション型が目立っているが、他にも指原莉乃プロデュースのアイドルグループ、=LOVE(イコールラブ)が19位、秋元康が手掛けるデジタル声優アイドル(バーチャルでキャラクターの声優を担当しつつ、リアルでライブパフォーマンスも行う11人組)の22/7(ナナブンノニジュウニ)などもランクイン。いずれも2017年にデビュー曲をリリースしたグループだが、着実にセールスを伸ばしている。

表右端のストリーミング順位に注目してみると、CDの上位30曲のうち、ストリーミングでもトップ100入りしているのは、前述のNiziUと27位のLiSA、そして28位のロックバンドKing Gnuのみ。ソロはLiSAただ1人、しかもダウンロードではミリオン、ストリーミングでは1億回を突破し、総合では2位だ。このヒットは『鬼滅の刃』効果によるところも大きいが、やはり幅広いファンを獲得するには、CD人気に加え、配信でのヒットが大きなカギとなるといえるだろう。

現に、嵐が全曲のストリーミングを解禁し、定番曲『Love so sweet』『One Love』『カイト』などがビルボードの総合チャートでもロングヒット化している。もともとスタンダードになりうるポップスが多いジャニーズ勢の今後の動きに注目したい。

臼井孝
1968年生まれ。理系人生から急転し、音楽マーケッターとして音楽市場分析のほか、各媒体でのヒット解説、ラジオ出演、配信サイトの選曲(プレイリスト【おとラボ】)を手がける。音楽を“聴く/聴かない”“買う/買わない”の境界を読み解くのが趣味。著書に「記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝」(いそっぷ社)。渋谷のラジオにてレギュラー番組『渋谷のザ・ベストテン』放送中。 Twitter @t2umusic
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