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食費かさむ夏休み 子どもに管理任せ節約&お金の教育

子どものお金

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NIKKEI STYLE

もうすぐ夏休み。普段は学校で過ごして給食を食べている小中学生が家にいるようになるため、この時期、食費や水道光熱費が高くなってしまうことを心配するご家庭が増えます。新型コロナウイルスによる休校時もそうでしたが、1日3食を自宅で食べさせると、意外と食費が増えるもの。栄養バランスや食の楽しみなどの面も気になるので、ついお金がかかりがちです。

休み期間は多少の食費増は仕方がありませんが、増やしすぎないよう、コントロールしていきましょう。緊急事態宣言による休校といった事態は再発しないことを願いますが、夏休み中の食費コントロール法は、普段の生活やテレワークで在宅がちな暮らしにも有効に働く可能性が大きいです。

節約料理より、家計管理に子どもを巻きこむ

節約料理を頑張れば夏休みの食費はコントロールできる。そう思いがちですし、それができたらすてきかもしれません。けれど、料理が苦手な人には荷が重い話。もちろんメニューを考えることを楽しんだり、子どもと一緒に作ったりすることは非常によいことですが、それ以外に普段の生活の延長でできることはないでしょうか。

私は夏休みの食費をコントロールするには、「子どもを巻き込む」ことがよいと思います。共働きのご家庭などで、夏休み中も子どもに弁当を持たせて学童保育に通わせるような場合には効果が少ないかもしれません。ですが、留守番をして自宅で過ごす子どもには、この「巻き込み作戦」が効くでしょう。始めは面倒くさがったり、嫌々やったりする感じであっても、次第にゲーム感覚になり楽しむようになる子どもも多いようです。

留守番をしている子どもの昼食を準備するのに、一番楽なのは「お昼は買って食べてね」とお金を渡すこと。何も考えなければ、1食あたり500~1000円かかって当たり前になってしまいます。そこでひと工夫です。

子どもの昼食代に「1週間の予算」を作り、その中で管理をさせてみるのです。ご家庭の1週間予算管理の方法と同じです。簡単に説明すると「1週間の決まった曜日に予算を財布に入れ、翌週の同じ曜日に更新する。残れば好きなものに使っていいし、足りなければ翌週の予算から前借りする」というやり方です。これを子どもにも適用します。

単に「予算の中で昼食を食べなさい」としてしまうと、食に対する知恵が少ない子もいますから、カップ麺や菓子パン、おにぎりだけで済まそうとする場合が出てきます。そのため、購入するときの組み合わせルールや、同じものを続けて食べてはいけないルールなどを作り、ある程度食のバランスを保てるように配慮しましょう。その上で、予算の中ならアイスもジュースも購入OKとすると、子どもは割とやる気を出します。

子どもの昼食代の予算はいくら?

では、子どもの昼食代の予算はいくらと決めるとよいでしょうか。これはお子さんの人数などにより異なるので、一概には言いにくいところです。

食費の総額としては、自宅で食事をとる人が増えても、食費は通常時の10~20%程度の増加に抑えたいもの。通常の食費には子どもにかかる食費も含まれているでしょうから、家にある食材も利用しながら昼食をとるイメージで、予算を決めていきます。

月単位だと予算管理も大変です。1週間分の予算を考えたいのですが、その金額は子どもと相談して決めましょう。例えば親が仕事で不在にする日数が、週に5日だとします。この5日のうち、何日程度お弁当などを買って食べるのか。作り置きの予定などと合わせて検討します。

もし、週に3回程度の買い物を見込み、2000円を1週間の昼食の予算とするなら、1回600円強の予算です。ですが、作り置きや自宅にある食材と組み合わせて不足分だけを買うなら、600円も使わない日もあるでしょうし、もしかすると「余り」が出るようなやりくりができるかもしれません。そしてこの余った金額は、子どもがためてもよし、使ってもよしの自由にできるお金に位置付けておくのです。

昼食を買った日は、お金が余ることを期待して極端に節約したり、偏った食事になったりしないよう、今日はどんな昼食を、どのようにして食べたかを聞くようにしましょう。褒める部分もあるでしょうし、他にできそうな工夫などを教える機会にもできます。

もし、親が毎日昼食持参で出勤するので、昼食は作りおき中心とか、親は子どもとずっと一緒に自宅にいるという場合は、いつもの食費の予算を変えずに、子どもと一緒に管理をしてみましょう。時々の「昼食買い」も、その予算の中で。家族の予算の中で工夫して食べられたということは、子どもの自信にもつながることでしょう。

使えるお金に「枠」があることを意識し始め、残れば自由に使えるということを知ると、子どもは思いもよらない「工夫」をすることがあります。小学校高学年や中学生なら「出来合いのものは高いから、味付けのしてある肉を焼いて、兄弟で分けて食べよう」などと、お弁当を買うよりも作ったほうが安くてたくさん食べられると考えて、自分で調理をしはじめます。この場合は火の元が心配ですが、使い方と注意点をきちんと伝えたり、電気調理器を使ったりすることで対応できるのではないかと思います。

生活力と金銭教育につなげたい

このようなことをしていくと、次第に子どもは食品の大まかな価格を把握したり、買い物の大変さや買い忘れをしない工夫など、いろいろなことを覚えます。やりくりをすることは子どもの金銭教育になります。限られたお金の中で、おなかいっぱい食べるにはどうしていくとよいのかを考え、実行することは、生きていく力を育てることにもなります。

もしかしたら、思うように食費が抑えられない可能性はあります。それでも支出を抑えたいという姿勢を親が見せていけば、夏休みの後半に、または翌年の夏休みには、親の思いに応えようとする行動がみられるかもしれません。

夏休み中の食費削減には、節約料理をはじめ、いろいろな工夫がいわれています。子どもを食費管理に巻き込むことも、1つの方法だと知っておいてください。子どもの力は思いがけないところで発揮されます。それは親にとっても学びになることが多いのです。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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