紙によってインクの色が変わる「新インク」

ガラスペンのインクは、万年筆用のインクを選ぶのがおすすめです。万年筆用のインクは、大きく分けると染料系インクと顔料系インクの2種類あり、どちらもガラスペンに使用することはできますが、染料系インクの方が安心して使えます。顔料系のインクは1度乾くと耐水性があるため、ガラスペンの溝に入ると落ちなくなる場合もあるからです。顔料系はインクの乾きに注意して使う必要があります。

写真左から「224」「252」「280」

染料系インクの中でもおすすめなのが、セーラー万年筆の「万年筆用ボトルインク インク工房 染料 20ml」です。100色のインクの種類から好きな色を選べます。セーラー万年筆は、2005年3月から「インク工房」というイベントを全国各地で開催しています。イベントでは顧客の好みに応じて、ブレンダーがインクをブレンドします。今まで作ってきた数は2万色を超えたといいます。培ってきたノウハウを生かしつつ、新たに調色されたインクの色合いを楽しめるのがこの商品の特徴です。価格は各1320円(税込み)です。

ニュアンスカラーのような絶妙な色合い

その中でも注目のインクは新色の「224」「252」「280」です。100色の中の人気ベスト1 位の「123」と2 位の「162」の2色が「変色する」「紙によって色が変わる」 とSNS (交流サイト)でも話題になり、それをヒントに生まれたのが 新色の3 色です。普通の紙に書くと「224」は紫のような青みがかった色で、「252」は赤紫のような深い色、「280」は茶色がかったイエローのシックな色です。

色味の違いが分かりやすいようにガラスペンではなく筆で表現しました

このインクの真価は紙に現れます。写真の上から上質紙、バンクペーパー、印字用ユポコートの3つの紙に同じ色のインクを使って書きましたが、同じインクとは思えないほど色に差がでます。例えば一番右の「280」は、上質紙の場合は茶色がかったイエロー、バンクペーパーでは、色鮮やかなグリーン。印字用ユポコートでは緑と赤紫がフラッシュしているような色になります。書き始めた時の色合いから、インクが乾いていくにつれて色の変化も楽しめます。紙によって色が変わる面白いインクです。

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