2021/7/20

【Q】たくさんある本格靴、何を選べばいい?

【A】殿堂入りラストから選べば間違いない

ラスト(木型)は靴の生命線で、細部のデザイン以上にその靴の個性や印象を方向づける。名靴には必ず名ラストが採用されている。ドレス靴選びに迷ったら、既に名作として絶対的な評価を確立した殿堂入りラストを軸に装いを足元から支える相棒を探してほしい。

Pattern(1) 時代を作った大スタンダード

クロケット&ジョーンズの「337」=上の写真左

パリ直営店にてビスポーク用木型をもとに開発した、英国靴に仏の洗練を加えた“パリラスト”。細身&セミスクエアトウでシャープ感を強めているが、甲が高めで踵(かかと)が小さい日本人の足にもマッチする。

エドワード グリーンの「82」=同中左

2004年に登場したこちら。同ブランド久々の新作ラウンドトウ木型で、しかもそれがロングノーズだったことも当時大きな話題となり、各社のドレス靴の形に影響を与えた。控えめにして華のある名作ラストだ。

ジョンロブの「7000」=同中右

近年のジョンロブの主力と言えるラスト。ロングノーズで小ぶりのラウンドトウ、そしてキュッと絞られたウエストを特徴としており、既製のグッドイヤー靴でありながら注文靴のようなエレガンスと色気を感じさせる。

チャーチの「173」=同右

程よくボリューム感があり、ヒールカップも大きめという、英国ドレス靴の王道シェイプ。とはいえ現代人の足型に合うように、細部のバランスはしっかり煮詰められている。クラシックな見た目ながらフィットはモダン。

Pattern(2) 時を超えて愛される永遠の名作

ジョンロブの「8695」=上の写真左

「8695」は、「7000」登場以前にジョンロブの主力だったラスト。「7000」ほどノーズは長くないが、十分細身で、現代でも通用する時代に左右されない均整の取れたフォルムに、根強いファンを持つ。

エドワード グリーンの「202」=同右

エドワード グリーンを代表する大定番と言えるラスト。英国伝統ラウンドトウを踏襲しつつも、程よく細身なフォルムに仕上げている。とはいえボールジョイントは広めで、日本人の足にも比較的合いやすい。

Pattern (3) 世界が認めたオンリーワン

オールデンの「モディファイドラスト」=上の写真左

1930年代にモカシン用に開発された非常に長い歴史を持つ名作ラスト。比較的土踏まずのアーチが緩やかになっており、小ぶりのヒールカップながら、履き口にゆとりが程良くあり、足入れもしやすいのが特徴だ。

ジェイエム ウエストンの「41」(シグネチャーローファー180)=同右

1940年代後半に200以上の試作を経て開発され、以来フォルムを変えていない同ブランドのローファー専用のラスト。端正な見た目ながら、足の形に沿う普遍的なシェイプで、多くの洒落(しゃれ)者たちを魅了した。

※サイズはすべて8を使用。

【Q】靴ひもがすぐほどけてしまう

【A】ほどけにくいアスリート結びを覚えよう

頻繁に靴ひもがほどけてしまい何度も結びなおすのは不作法というもの。アスリートも実践する、手早く結べてほどけにくい結び方を伝授する。

(1)まずは普通にひと結び

一般的な蝶(ちょう)結びと同じように、まずは一回結ぶ。その後に、図のようにひもを靴の前側に持っていく。

(2)靴の前側で左右に輪を作る

普通の蝶結びでは片方のみに輪を作るが、こちらは両方で輪を作る。そして左側を左手、右側を右手で持つ。

(3)左右の輪を交差させて通す

図の青色のひもが下にくるように、赤色のひもが上になるように持ち、左右の輪の先端側を交差させるように通す。

(4)そのまま外側へ引っ張っていく

輪を交差させるように通して、そのまま左側に引いていく。そうすることで、中央で結び目が生まれる。

(5)ゆるまないように注意しながら

ギュッと通した輪を引いて、しっかりと結ぶ。このとき気をつけたいのが最初の結び目がゆるまないようにすること。

(6)しっかり結んで完成

見た目は普通の蝶結びとほとんど変わらないが、断然ほどけにくい結び方に。慣れれば簡単にできる!

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