【日本語訳】
 北大西洋条約機構(NATO)は14日に開いた首脳会議で、強権路線に傾く中国を「体制上の挑戦」とみなす共同声明をまとめた。中国の脅威に対処するため、2030年に向けた改革指針「NATO2030」を承認した。主要任務を定めた「戦略概念」の抜本的な見直しに乗り出し、22年夏の首脳会議で採択をめざす。

 ブリュッセルの本部で開いた首脳会議にはバイデン米大統領が初参加した。バイデン氏は記者会見で北大西洋条約5条に基づく集団的自衛権の行使を「神聖な義務」と明言し、加盟国の防衛を確約した。

embark on ...に注目してみよう!

今回取り上げる単語は、embark on ...です。

記事には、They will embark on a drastic review of the “strategic concept” ...(<彼らは>「戦略概念」の抜本的な見直しに乗り出した…)とあります。embark on という表現が出てきますが、ニュースではよく使われ、また、ビジネスシーンでも使われるのでぜひおさえておきましょう。本来embarkは「乗船する」「乗り込む」といった意味があり、After all the passengers embarked, the ship left the port.(全ての客の乗船後、船は出発した)のように使います。ここから転じて、会社や人が何か新たなことに「乗り出す」というニュアンスで使われています。embark on … で「~に乗り出す」「~に着手する」という意味になり、 embark on a new project(新たなプロジェクトに乗り出す)embark on a plan of ...(~の計画に着手する)のように使います。またembark on a careerで「仕事につく」という意味でも使われるので合わせて覚えておきましょう。on の代わりに upon を使っても同じ意味になります。

Speak up! 会話での使い方をみていきましょう。

【シチュエーション1】
A: We're going to withdraw from that market, right?
  うちの会社はその市場から撤退するのですか?
  
B: Yes, that's right. It's about time to embark on entering a new market.
  そうなんです。そろそろ新たな市場へ乗り出す時期でしょう。

It's about time to … で「~する時期だ」「~してもいい頃だ」という意味なので、about time to embark on ...で「そろそろ~しないとならない」のようなニュアンスになります。

【シチュエーション2】
A: I heard we'll be starting something new.
  うちの会社、新しいことを始めるんだって。
  
B: That's right. It looks like we're going to embark on a joint venture with ABC.
  そうそう。ABC社と合弁会社に乗り出すみたいだよね。

be going to embark on … で「~に乗り出す予定」という意味で、これから着手する予定のプロジェクトなどについて話すときに使えます。joint venture with ...で「~との合弁会社」という意味です。

【シチュエーション3】
A: Your brother is going to quit his job and start a new company?
  お兄さん仕事辞めて会社始めるんだって?
  
B: Yes, he is. He's embarking on a new career.
  そうなんだ。新たなキャリアに乗り出したところだよ。

embark on a new career で「新たなキャリアに乗り出す」つまり、新しい仕事に就いたことを表します。

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embark…..ほかにもこんな使い方
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