災害時にも役立つソロキャン道具10選 トイレに非常食ソロキャンデビュー 必携グッズ総まとめ(下)

日経トレンディ

これからの季節は自然災害が増える(写真はイメージ=PIXTA)
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1人でキャンプをする「ソロキャン」(ソロキャンプ)に役立つグッズを紹介するシリーズの最終回。今回は災害時役立つ防災力強化グッズやや非常食を10厳選して紹介する。

いざというときに命を守るソロキャンプグッズ5選

快適な睡眠を確保するためのテントやシュラフ(寝袋)、屋外でも使いやすい調理グッズなどは、キャンプでも災害時にも役に立つ。そうした基本グッズに加えて、いざというときに命を守るためのグッズもそろえておきたい。

生死を左右するシーンで、自分の命を救うために必須なのがホイッスルだ。何かの下敷きになったとき、自分の存在を伝えるために持っておく。スマホで音を鳴らす方法もあるが、アウトドア防災ガイドのあんどうりす氏は、「被災時にスマホの充電は貴重。それを消費しないためにも、できるだけスマホを使わないのが鉄則」と言う。

そのスマホは情報収集に欠かせず、被災時には命綱とも呼ぶべき重要な存在。充電器は複数回充電できる高性能なものを携帯すべきだ。位置共有アプリもキャンプ、災害発生時に連絡が取れないときの双方で役立つ。普段からインストールしておいて損はない。

◆緊急用愛の笛 ヘルピ~(相日防災)
人に聞こえやすい音が出せる 緊急時に活躍するホイッスル

相日防災の「緊急用愛の笛 ヘルピ~」は、耳に最も聞こえやすいという3200ヘルツ付近の音が出せるというホイッスル。「弱い吐息でも大きい音を出せて、本体の強度も強い。玉の振動で音を出すわけでないので、ぬれても音が出ることも大事なポイント」(あんどう氏)。実勢価格352円(税込み)。

首からぶら下げられるひもも付属。留め具は引っ張れば外れる仕様で、首が絞まる恐れがない
◆トレッキングアンブレラL(モンベル)
トレッキング用の軽量折り畳み傘 カーボン骨8本で強風にも耐える

モンベルの「トレッキングアンブレラL」は、重さが170グラムに抑えられ、トレッキングに適した軽い折り畳み傘。バッグに入れっぱなしにしておいても、荷物が重くならないので普段使いにもよい。使用時の直径は104センチメートルと大きめ。実勢価格5830円(税込み)。

カーボン骨を8本使用しており強度も高い
◆BOS 非常用 臭わないトイレセット 5回分(クリロン化成)
重要な臭い対策に優れる 防臭袋付きの非常用トイレセット

クリロン化成の「BOS 非常用 臭わないトイレセット 5回分」は、汚物袋と凝固剤に加え、臭い漏れを防ぐ防臭袋などの非常用トイレセット。1日分の使用目安となる5回分に加え、400回分まで幾つかのセットから選べる。普段は1~2個持ち歩いておくとよい。実勢価格864円(税込み)。

排せつ後は、取り出した汚物袋を防臭袋に入れて廃棄する
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ローリングストックに便利な非常食5選